dFLofts 説明書
このツールはタブレットやスマホで、ネット接続環境のない山頂・公園でSOTAやPOTAでFT8等運用しているデジタルモードアクティベータ向けのツールです。自分の運用スタイルにおいて必要に迫られて作成したものなので、必要性を感じる人は少ないかもしれません。自宅でネット接続とPC設備が完備されていればリアルタイムで各種のアプリを連携できるので必要としないでしょう。山岳移動等で運用後に、自宅でログを整理、他システム(eQSL,SOTA,POTA,LoTW等)に転送する手段として使用していただければ幸いです。
ツール名はDigitalmode FT8 & FT4 LogFile Transform Smallから
JH1NKAさんからPOTAチュートリアルを提供していただきました。下記をクリックすると内容が表示されます。
説明書は修正中(2023/12/15)
■修正履歴■
- 2024/03/03 POTAリファレンスの変更に対応 JA->JP
- 2020/02/11 Clear時にFromDateの日付をアクセス年月日に変更
- 2024/01/30 変換元ファイルの読み込み年月日の初期値をアクセス時の年月日に変更
- 2023/12/14 個別追加ログ(アナログ)に/1等の入力項目を追加、変換はレコード別に反映
- 2023/12/14 Rmks1、2ともにHMLOG用に出力し付加分だけ出力項目指定
- 2023/12/13 変換開始の確認メッセージ欄の日付を分割表示に変更、S2S,P2Pのデータチェック方式を変更
- 2023/12/11 JH1NKAさん作成のPOTAチュートリアルを追加
- 2023/12/10 プログレスバーの表示不具合のバグ修正(終了しているのにバーが埋まらない)
- 2023/12/10 Start Date と End DateをFrom Dateの入力日付をデフォルトでセット
- 2023/12/10 変換事項確認メッセージでキャンセルした場合に、入力データをクリアしていた状況を残すことに修正
- 2023/12/05 POTA,WWFFの2-ferに対応
- 2023/12/04 P2Pの場合に<SIG>フィールド不足を修正
- 2023/12/01 dFLoFTから住所情報、GL補充等を除いた機能限定版を作成
こんな人にお勧め
■SOTAやPOTAでアウトドアでデジタルモード(FT8,FT4等)を運用しているので、WSJT-XやJTDX、FT8CNのログデータを直接変換して各システムにアップロードできるファイルに変換したい
■変換元のログデータはadifもcsvも区別なく読み込みたい
■一度に複数の異なるエリアでアクティベーションするので、ログファイルを手直しすることなく、範囲(日時)を任意に指定してアクティベーション単位で変換したい。
■S2SやP2PはWJST-XやJTDXのログにはないが、変換時に個別にマニュアルでもよいので追加投入したい
■Mac、Linux系ユーザでTurboHAMLOGは使用していないので、ログソフトを介在しないで直接変換したい
■変換ソフトはインストールすることなく、ネット上で変換したい
■同時にeQSLやLoTWアップロード用のファイルも同時に変換したい
■デジタルモードを運用する前後にCWやFM、SSBなども運用するのこともあるのでそのログを同時に変換したい
■TurboHAMLOGを使用しているので、TurboHAMLOGに読み込めるファイルもあるとよい
TurboHAMLOGとの連携を重視の人はここから「dFLoFT」
TAB画面イメージ
変換ツールはここから↓↓
注意事項
■各システムに読み込ませるときはデータの内容をエディタ等で確認の上実行してください。不具合が発生しても一切の責任は負えません。
■入力したファイル(wsjtx.log:CSV形式、FT8CN、WJST-X:adif形式)は一旦、wsjtx.logのCSV形式に変換(日時は記号サプレス)表示して、画面上で編集可能。読み込みファイルサイズは制限(7Mbyte)があります。
■WSJT-X、JTDX、FT8CNのログデータ(Wsjtx.log WSJT.adi等)の時刻等は変更しない。TurboHAMLOGは時刻にUTCの識別としてUとしている
■TurboHAMLOGではRmks1とRmks2欄が使用できるので、各Rmks欄に入力できます。文字数は40文字まで、<>などの文字はエスケープ処理されます。また、ファイルがCSV形式であるため、Rmks欄に[,](カンマ)がある場合は[ _ ](アンダースコア)に変更しています。SOTA運用の場合は、リファレンス番号を選択したRmksに自動追記します。また、S2SやP2Pの場合はここに自動的に相手局のリファレンス番号が追記されます。
■周波数の変換は、小数点以下の3桁までとして以下を切り捨てています。個別追加ログでの周波数入力で「.」以下が入力されていないときは、000で補充。「.」で終了はエラー。(Turbohamlogへの変換ファイル用)
■eQSLアップロード用ファイル作成時にeQSLのコメント欄が使用できる(半角英数字のみ)
■SOTAーRefに正しく入力されているときは、SOTA移動運用とみなしてSOTAアップロードCSV、ADIFファイルを作成
■POTAおよびWWFFは日本国内での運用を想定しているので、各リファレンスは4桁の番号のみの入力とし誤投入防止と省力化。(P2P等の交信相手のリファレンスは制限はない)
■POTAおよびWWFFのリファレンスの末尾(数字4桁)が入力されている場合は、各システム用のADIFファイルを作成
■POTA、WWFFで同一運用地が複数の公園番号に登録されている場合は、2種類のリファレンス番号を入力でき、それぞれのファイルが作成されます
■デジタルモード以外を追加で個別入力でき、追加ログの移動地情報を反映(/Pと/1が混在可)
■読み込んだ変換元ファイルの各レコードの指定位置に相手局の移動地リファレンス番号がある場合は、SOTA(S2S)、POTA(P2P)用のレコードを作成
■システム内で使用する日付はUTCです。個別追加ログ投入時はUTC時刻で投入すること
■各システム用に変換した内容は、各TAB画面に表示され、表示画面は伸長して内容を確認できますが、編集はできません。
操作手順
大まかな流れ
事前準備:
1.変換するログファイルを決める(ログファイの位置とファイル名(CSV/adif))
2.変換するアクティベーションの日時の範囲とSOTAやPOTAの公園番号を決めておく。(アクティベーション単位に変換する)
3.S2SやP2Pの交信がある場合は、相手局名と相手の移動地(リファレンス番号)を控えておく
4.アクティベーションした位置情報(JCC/JCGコード、GL)を控えておく
5.TurboHAMLOGで管理している場合は、Rmks欄に記載する内容をきめておく
7.eQSLのMSGフィールドを利用する場合は、記載内容をきめておく(アクティべーション情報等で半角英数字のみ)
8.デジタルモード以外のログを一括変換する場合は、手元にログのメモ等を準備しておく
実行:
1.ネットに接続して、日時を指定してログファイルを読み込む
2.デジタルモード以外で一緒に処理したいモードでのログがある場合は、個別に追加入力する
3.S2SやP2Pがある場合は個別に当該レコードに追加
4.コールサインやSOTAやPOTAのリファレンス番号等を入力
5.LoTWの項目を入力(LoTWのアップロードファイルが必要な時)
6.アクティべーション単位の日時を指定して変換を実施
7. TABを移動して変換ファイル内容を確認後、変換されたファイルをダウンロードする
1.初期画面が表示されるので、ファイルを読み込む前に [From Date]で対象ファイル内データの読み込み開始年月日をYYYYMMDDで指定してから「参照」をクリックします。 Wsjt-xやJTDXなどのADIFはログが蓄積され広範囲になるのであらかじめ絞りこんで処理するようにしています。FT8CNはログをダウンロードする時に対象範囲を指定できるのであまり考量する必要はないようです *初期値の日付は本システムへのアクセス年月日となっています
*一度に変換できるレコード数は200まで。通常の1アクティベーションでは200で十分だと判断しました。
[Form Date]で指定した日付以降のデータが処理対象として下記の②リストに表示されます。
①From Dateの初期値はシステムアクセス年月日になっています。年月日の変更はYYYYMMDD形式で入力します。*以前のデータも読み込み可能
ADIFファイルはサイズが大きく、保存している期日も広範囲にわたることが多いのでここで変換する対象のログを一旦絞り込みます。
2.wsjtログのあるファイル(wjstx.logやwsjtx_log.adi(ADIF))を指定して読み込みます。wsjtx.logやADIFの形式でないファイルはエラー表示されます。読み込み可能なファイルサイズは7Mbyteまでに制限しています。
この例ではwsjtx.logでもwsjtx_log.adiのどちらでも読み込み可能なので、どちらかを選択します。ここでは、.adi形式のファイルを選択しています。
読み込み対象のファイル形式は、Wsjtx.logのCSV形式かADIF形式のファイルになります。運用ソフトがWSJT-Xの場合はwsjtx.logやwsjtx_log.adi、JTDXもwsjtx.adiでFT8CNはlogYYMMDD.adi(ダウンロード指定によりファイル名が変更になるが.adiであればOK)が対象です。
3.ログのファイルを読み込んだ結果を①テキストエリアに表示します。スクロールして内容を確認できます。(このエリアは編集可能なので、不要データは削除可能です。From Dateで指定した日付以降が表示されます。⑯参照の隣に読み込んだファイル名を表示し、⑰Input recordsに読み込んだレコード数が表示されます。このレコード数が200以上の場合は、以下の日付指定範囲内容を確認して変換する日付の開始と終了の範囲指定をして下さい。
読み込みが正常におこなわれると、範囲指定の②St Date Time 、③Ed Date Time、コメント欄の④Rmks1と⑤Rmks2の入力欄、⑥eQSLのコメント欄、⑦SOTAで使用したコールサイン(移動情報付)と⑧Oprator(コールサイン:POTAで必要、省略時は⑦から取得)⑨SOTAリファレンス(リージョンコード+山岳番号)、⑩POTA公園番号:POTA移動の場合に指定するとPOTAのADIFを作成、数字4桁固定⑪WWFF番号:WWFF移動の場合に指定するとWWFF用のADIFを作成、数字4桁固定
㉑~㉕のLoTW用の項目欄、 ⑫移動地情報がRemaks1,2のどちらに記入したかの指定項目 が表示されます。
Logfile Transform Start の変換ボタンが表示されます。
投入前の画面
4-1 デジタルモードのログを読み込んだあと、他モードの運用を行った場合に個別にログを追加登録できます。
QSOデータをA~K枠内に入力します。薄緑の項目は投入必須です。SOTA、POTA、WWFFは相手の移動地が該当の場合は各リファレンスを入力。それ以外は入力しません。
各項目を入力後、右の「 ADD ]ボタンをクリックすると、登録するかの問い合わせがありますので、OKで追加登録します。複数のQSOがあるときは、続いてQSOデータを入力して「 ADD 」します。
各QSO項目の内容:
A:移動地エリア番号等でコールサインに付加した場合 例) 1、2などで半角数字1文字またはP
B:YYYYMMDD 2000年以降、UTC日
C:HHMM UTCの時間 追加リストでは秒を開始時間は00、終了時間は30を自動追加補充
D:相手のコールサーイン
E:周波数 小数点以下3桁まで有効 小数点以下を省略は「.000」を補充 例)145 ->145.000
F:モード CW/FM/SSB など 小文字は大文字に変換されて登録されます
G:受信レポート 例)59 599 +10など
H:相手からのレポート 例)59 559 -15など
I:相手がSOTAエリアの場合のSOTA-Ref 例)JA/FS-250
J:相手がPOTAエリアの場合のPOTA-公園番号 例)JA-0012
K:相手がWWFFエリアの場合のWWFF-Ref 例)JAFF-0048
L:入力したログを登録するボタン
*運用上の注意事項
個別でログを追加登録した場合に、SOTA(CSV、ADIF)・POTA・WWFF・LoTWの各ファイルには追加したログにはコールサインに/1等が付加されます。(adifの<STATION_CALLSIGN>) これらの各システムではアップロード時に問題になりませんが、eQSLはコールサイン(/Pや/1)別にアカウントが管理されるので注意が必要です。eQSLのためには、コールサイン別にファイルを作成することになります。
4-2 追加登録後の画面
ログの登録が終了すると、入力項目の一部を除いて消去されます。連続投入を考慮して、年月日と周波数、モードは残します。
リストの最終行に追加されます。移動地情報Locに投入した数字は①末尾に追加されます。
4-3
続いて、QSO相手がSOTAやPOTAのエリア移動の場合は相手のリファレンスを入力する例です。
*P2Pの相手のリファレンスが複数の場合は本ソフトでは対応していません。新しいADIF(ADIF V 3.1.4)の仕様がPOTA側で実装されたら機能追加する予定です。(複数のリファレンス記述に対応)
4-4
SOTA,POTAの相手リファレンスを追加登録した画面
5.変換するlogファイルの範囲を指定します。
デフォルトで日付は開始、終了ともに①From Dateで入力した年月日が、開始時間は(000000)、終了時間は(235959)がそれぞれセットされます。同一日での1アクティベーションが多いので範囲指定の入力手数を削減しています。*SOTAの場合は、日を跨いでのアップロードファイルはNG(CSVはアップロード時にエラー、adifはアップロードされるが、同一日<若時間>で登録されてしまう)
日時での範囲を指定する場合は、変換元のログの読み込んだファイル内容が表示されていますので、日付と時間をコピー&ペーストして、②Start Date Timeと③End Date Time欄にそれぞれ貼り付けると容易です。なお、範囲は指定日時を含みます。
**日時の表示・指定は「ー:」は除いて表示されています
5-1 SOTAやPOTAで相手局もアクティベータの場合は相手の移動地を個別入力することにより、S2SやP2Pのデータを作成することができます。
QSO相手がS2SやP2Pになる場合は、ここで該当局のレコードに個別に入力します。レポートの後の「, , , ,」の中に追加入力、投入する場所が決まっています。レポートの後の「,」の後はSOTAの相手リファレンス、次の「,」の後はPOTAの相手移動先公園番号:JA-xxxx等 、次の「,」の後はWWFFの相手リファレンス番号:JAFF-xxxx等になります。
①はS2Sの場合で相手局がJA/FS-250であった場合の例です
②はP2Pの場合で相手局がJA-0045の場合
③はP2Pで場合で相手局がJAFF-1234の場合
相手局がS2SとP2Pが同時の場合は各カラムに記入します。
受信レポート,S2S,P2P,P2P, 例1:-15,JA/FS-105,JA-0012,JAFF-0013, 例2: -15,,JA-0012,,
*各項目のリファレンス番号等が規定にあっていない場合は無効としてS2SやP2Pとして変換されません、
6. HAMLOGのRmks欄に反映する場合は、④⑤Rmaksの各欄に必要な文字を入力します。制限として<&>などの文字はエスケープ処理されます。
移動地情報等をRmks1またはRmks2に入力します。デフォルトでSOTAリファレンスを選択したRmksに追記となっています。
6-1 eQSLのコメント欄
eQSLのコメント欄(ADIFのQSLMSGフィルド)に反映する内容を入力します。特にない時は未入力でもOKです。入力文字は「半角英数字」に限ります。SOTA移動の場合は、ここで山名や標高、SOTAリファレンス等をPOTAではPOTAリファレンスやJCC等を入力すると便利です。最終的に、QSLMSGフィルドはeQSLのカードに表示されます。
6-2 ⑦移動運用時に使用したコールサインとエリア情報を入力します。ここで入力した内容は、アップロード用のCSV、ADIFファイルを作成するときに使用します。このコールサインは入力必須項目です。 例:JA1RL/P , JA1RL/3
6-3 ⑧ Oprator:クラブ局での運用では必要になります。省略すると⑦のMyCall signから「/」の直前までの文字列をコピーします。例:JA1XXX/P -> JA1XXX
6-4 ⑨ SOTAの移動運用時にSOTAリファレンスを入力します。例)JA/IB-012
小文字で入力しても大文字に実行時に変換されます。入力されていない場合は、SOTAーDB用のCSV、ADIFファイルは作製されません。
6-5 P1 POTAの移動時は公園番号を指定、数字4桁固定 省略した場合は、POTAのADIFファイルは作製しません(日本国内移動を想定)
公園が複数のリファレンス番号が付与されているときは、P2の項目に該当のリファレンス番号を入力します。
6-6 W1 WWFFの移動時はリファレンス番号を指定、数字4桁固定 省略した場合は、WWFFのADIFファイルは作製しません(日本国内移動を想定)
公園が複数のリファレンス番号が付与されているときは、W2の項目に該当のリファレンス番号を入力します。(2023/12/05 追加)
6-8 ⑬SOTAの移動地情報(リファレンス)をRmks1とRmks2のどちらに保存するかの指定をします。デフォルトでRmks2になっています。。TurboHAMLOGの場合は⑧で入力したSOTAリファレンスを自動的に末尾に付加します。また、S2SやP2Pで個別に追加した相手局の移動情報も追記されます
例1)Rmks2に「茨城県つくば市 宝篋山(461m)」、SOTAーrefに「JA/IB-022」と入力されていた場合は、TurboHAMLOGのRmks2欄は
「茨城県つくば市 宝篋山(461m) SOTA:JA/IB-022」と変換されます。
例2)Rmks2に「茨城県つくば市 宝篋山(461m)」、SOTAリファレンスに「JA/IB-022」と入力されてS2Sで相手局のSOTAリファレンス(JA/FS-250)が追記されている場合は、TurboHAMLOGのRmks2欄は
「茨城県つくば市 宝篋山(461m) SOTA:JA/IB-022 JA/FS-250」と変換されます。
6-9 LoTW用 ㉑~㉕ の各項目はLoTW用です
㉑ CQ-ZONE 日本:25 小笠原:27 南鳥島:27 デフォルトで25をセット
㉒ ITU-ZONE 日本:45 小笠原:45 南鳥島:90 デフォルトで45をセット
㉓ DXCC 日本:339 小笠原:192 南鳥島:177 デフォルトで339をセット
㉔ City/Gun/Ku:市区町村コード(JCC/JCG) 先頭の2文字からMY_STATEを取得 例:180207 は MY_STATE:18 MY_CNTY:180207
㉕ Grid:グリットロケーター 6桁を推奨
*㉔、㉕項目が正常に入力されている場合に、LoTW用のADIFを作成します。
6-10 Logfile Transform Start をクリックすると確認メッセージが表示されます
①:変換対象期間(Start Date tTme から End Date Timeで指定した期間)秒は表示していません。
②:変換するレコード数
③:変換を開始
④:変換しないで戻る(投入済項目は残る)
*変換する期間が違って再度ファイルを「From Date」を変更して読み込む必要が発生した場合は、「 Clear ]を実施して、ファイルの指定から再実行してください。
投入後の画面
SOTAおよびPOTAの移動地で、相手局がS2SおよびP2Pがあった場合の事例です。*各項目のデータはダミーです
7. 変換処理中はプログレスバーで経過を表示します。すべてのレコードの変換が終了すると、各TABのテキストエリアに全変換したレコードが表示されます。変換が終了すると、変換したテキストエリアの下にダウンロードするためのファイル名の入力エリアとダウンロードボタンが表示されます。変換後のテキストエリアはサイズが変更できますので、伸長してスクロールすると変換後のデータが確認しやすくなります。
ダウンロードファイル名はデフォルトでそれぞれの変換後に使用するソフトの関連ファイル名にになっています。変更する場合はここでファイル名を変えてください。
TurboHAMLOG用リスト
変換に成功したレコード数をTurboHAMLOG Convertions Success List and Number()内に表示
①Rmks1欄に入力した項目がコピーされる
②Rmks2欄に入力した項目とSOTAリファレンス項目が入力されているときはSOTAリファレンス番号がコピーされる
③S2SやP2Pの場合で相手局の移動情報をRmksに付加される
④個別に追加登録した内容が変換される
⑤個別と追加登録がS2Sの場合は指定されたRmksに付加される
⑥上記欄の変換結果をダウンロード
⑦ダウンロードするファイル名 ファイル名は変更可
eQSL(ADIF)用リスト
① COMMENT欄に入力した内容がADIFの<QSLMSG>としてセットされます。(半角英数字)
② 上記変換内容をダウンロード
③ ダウンロードするファイル名はデフォルトで最後に読み込んだレコードの運用年月日を付加しています。ファイル名は変更可
補足
eQSLの<QSL_MSG>フィールドに入力した項目はeQSLのカードに下記にように反映されますので、移動地などを一括入力すると有効です
LoTWのリスト
① ログファイル(adif等)から読み込んだ場合は、MyCallSignで指定したコールサインでデジタルモードでは/Pが使われる
② 個別追加で入力したログは入力されたエリア情報でコールサインが変換される
③ 上記変換内容のファイルをダウンロード
④ ダウンロードするファイル名はデフォルトで最後に読み込んだレコードの運用年月日を付加しています。ファイル名は変換可
SOTA(CSV)用リスト (アクティべータ用アップロードファイル)
① ログファイル(adif等)から読み込んだ場合は、MyCallSignで指定したコールサイン。 デジタルモードでは/Pが使われる
② S2Sの場合は相手局のSOTAリファレンスが付加されます
MODEはFT8,FT4は「Data」としてセットされます。個別追加ログで他モード(CW,SSB,FM等)の追加ログは、そのままモードとしてセット
備考欄はDataの詳細情報として「FT8」等をセットします
③ 個別追加で入力したログは入力されたエリア情報でコールサインが変換される
④ 上記変換結果のファイルをダウンロード
⑤ ファイル名はSOTAのリファレンス番号と日付をセット ファイル名は変更可
SOTA(adif)用リスト (アクティべータ用アップロードファイル)
① S2Sの場合は相手局のSOTAリファレンスが付加されます
備考欄はDataの詳細情報として「FT8」等をセットします
②ファイル名はSOTAのリファレンス番号と日付をセット
*ファイルの変換時に日付(UTC)を跨いでADIFファイルを作成して、SOTAのシステムにアップロードすると、エラーにならずに同一日の若時間にロードされるので注意が必要です。(CSVファイルはエラーとして処理される)
POTA用のadifリスト
①STATON_CALLSIGNはMyCallSignから転記
②P2Pの場合は相手局のPOTA公園番号から転記
③個別追加で入力したログは入力されたエリア情報でコールサインが変換される
④上記変換結果のファイルをダウンロード
⑤ファイル名はコールサイン@POTA公園番号+日付がデフォルトでセットされます
P1で指定したリファレンス番号のファイルが作成されます。ファイル名は変更可
WWFの変換状況
①TATON_CALLSIGNはMyCallSignから転記
②P2Pの場合は相手局のPWWFFリファレンスから転記
③個別追加で入力したログは入力されたエリア情報でコールサインが変換される
④上記変換結果のファイルをダウンロード
⑤W1で指定したリファレンス番号のファイルが作成されます
ファイル名はコールサイン@WWFFリファレンス番号+日付がデフォルトでセットされます。ファイル名は変更可
9.ダウンロードは変換後のテキストエリアに表示されている内容がそのままローカルにダウンロードされます。
ダウンロードされたデータはShift-JISです。
9.ダウンロードした変換後のファイル内容
9-1TurboHAMLOGのファイル
9-2 POTAのADIFファイル
11.終了、クリアして再実行および説明書へのリンク
表示画面の一番下に終了およびクリアして再実行のボタンがあります。
*TAB方式に変更で同一画面(Main)の最下段に表示
①:処理したデータをクリアして、ファイル読み込み(入力した項目は消去される)から再実行します。
*公園番号や各項目の入力に間違いがあった時は、「Clear」ではなく、間違った項目に再入力して「Logfile Transform Start」で再実行すると各変換ファイルは上書きされます。
②:終了して戻ります
③:説明書の画面に移動します
④:QSLカードイメージのテキストファイルをダウンロードすることができます。*一般用ではなく、作者専用です
補足事項 周波数とバンドの関係
ADIFでは交信時の周波数をBANDとしていますので、周波数とBANDの変換が必要になります。変換テーブル(表10-3 ADIF 日本国内周波数範囲とバンド名対応表)は国内で使用できる周波数の範囲にしてあります。変換元のWjstx.logやwsjt_log.adiのデータで周波数がこのテーブルの範囲外である場合は、ADIFフィールドのBAND欄を「***」とセットしています。BANDがこの「***」の場合はadifファイル(eQSL,SOTA,LoTW,POTA,WWFF)ではレコードは無効になります。
表10-3 ADIF 日本国内周波数範囲とバンド名対応表
BAND | Satrt Frq(Mhz) | End Frq(MHz) |
160M | 1.810 | 1.9125 |
80M | 3.5 | 3.687 |
40M | 7.0 | 7.2 |
30M | 10.1 | 10.15 |
20M | 14.0 | 14.35 |
17M | 18.068 | 18.168 |
15M | 21.0 | 21.450 |
12M | 24.890 | 24.990 |
10M | 28.0 | 29.70 |
6M | 50.0 | 54.0 |
2M | 144.0 | 146.0 |
70CM | 430.0 | 440.0 |
23CM | 1200 | 1300 |
13CM | 2400 | 2450 |
6CM | 5650 | 5850 |
*475KHz帯:630mバンドは国内ではあまり使われていないので除いています。
補足 LoTWへのアップロードについて
作成されたLoTW用のADIFファイルは、MY_CQ_ZONE,MY_ITU_ZONE,MY_DXCC,MY_STATE,MY_CNTY,MY_GRIDSQUARE等を変換時に指定しているのでアップロードは容易になります
まず、例として変換処理されたLoTWは下記のようになります。すこし以前のデータになりますが、MY_CQ_ZONE,MY_ITU_ZONE,MY_DXCC,MY_STATE,MY_CNTY,MY_GRIDSQUARE等が付加されています。このファイルをアップロードする時の手順を以下に記載します。
TQSLを起動して、「ログを署名し、LoTWに自動的にアップロード」を選択
作成されたLoTW用のADIFファイルを選択して「開く」で読み込みます
ここで登録されている局の所在地を選択します。*あらかじめ局の所在地別のコールサイン証明書を登録しておく必要があります。
FT8等のデジタルモードでは移動の場合は /P を付けることがほとんどなので /P の登録局の所在地を選択します。
/Pの移動地情報が現在どのように登録されているかは、「編集」で確認することができます。この例では下記のようになっています。
現在の/Pの登録状況は、これからアップロードするファイルの内容と違いがあります。ここで、個別にグリットスクエアやPrefecture、City/Gun/Ku、IOTA番号をアップロードするファイルに修正してもよいのですが、アップロードするファイルに各項目が入っているのでここで個別に修正はする必要はなくなります。
署名する局の所在地を選択して、「OK」をクリックすると上記の画面が表示されます。ここで表示される内容は、選択(/P)された証明する局の移動地情報が表示されます。これは、編集で確認した内容と同じです。これから読み込ませるアップロードファイルと相違があってもかまいません。[OK]でアップロード処理が実行されます。
範囲の確認は、あらかじめ日時指定でアップロード用ファイルが作成されているので、開始日、終了日は空白のままで[OK]で読み込みが開始されます。
ログの内容を確認すると、アップロードファイルで指定した各項目になっていることが確認できます
このように、LoTWへのアップロード処理が簡単になります
補足 周波数とバンドの関係
dFLoFTs_POTAチュートリアル by JH1NKA
dFLoFTs_POTAチュートリアル
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