D4D デジタルトランシーバの制作

CRkits共同購入プロジェクトで頒布されているD4Dデジタルトランシーバ(SSB化キット込み)を購入して作製してみました。出力は少ないのですが、小型軽量で山岳移動で使えそう。

現在は、この7.041Mhz/SSBに出られるキットは販売されていません。キットでデジタルモードで小型軽量なものは、QDXが入手可能です。興味があるかたは QDX(QRP Labs Digital Transciver) の制作と運用 をご覧ください。

 

送られてきたキット。上の小型の袋がSSB化の部品です。ケースはアルミです。

袋から出したパーツ。部品点数は少ない。

 

 

組み立てマニュアルに沿って、チェックしながら作製していきます。これはSTEP1が終了した段階。

 AUDIO入出力用のジャックを基板に取り付けるさいに、ジャックのハンダ面(基板側)に0.1mほどの突起物が3カ所あります。ここをカットしておかないと、フロントパネルにピッタリ合わなくなるようです。
 STEP2が終了した時点でVOXの動作確認をしました。今回は、PCのオーディオ出力をそのまま利用するのではなく、FT-817用に作製してあったインタフェースを活用することにしました。オーディオ出力が0.6v以上ないとVOXが動作しないので、インタフェースの内部VRを調整して動作が確認できました。FT-817用のインタフェースはPC(タブレット)とはUSBケーブルでの接続であり、内蔵HUBでサウンドボードとGSPを接続しているので時刻合わせもすぐにでき楽なのでこの方法としました。オーディオ関係もトランスで分離しているのでノイズ対策にもなります。インタフェース部分が、作製したD4Dと同じような容積になってしまうのが難点。

STEP4 オーディオアンプの部分が終了

STEP5 LPFを取り付け

STEP6 TXアンプ部分が終了。7.074のX’talでDSBとしての機能を確認。 C11を半田付けしてしまった。ここは、Pinソケット(パーツはSSB化キットに同封)にしておいたほうがSSBするときには必要です。

SSB化キット(フィルター)を作製します。ここは、同封されていた基板ではなく、手持ちの薄いスルーホール基板を使いました。

SSB化キットを作製。C11の部分に差し込んで使います。

SSB化のX’tal部分をリレーの上に載るように設置。あとでホットボンドでとめました。2カ所のX’talもソケット化してあります。ソケット化するとX’talの高さがケースにギリギリなのでソケットとX’talが隙間なくはまるようにピンの高さの調整(切断)がポイント。
ファイナルのトランジスタをリアパネルに取りつけるときに、放熱シートを間にいれますが放熱シートが少し長いのでそのまま付けるとリアパネルと基板に間に入ってしまったので、放熱シートは下部を1mm程切断しました。

FT-817用に作製してあったインタフェースを活用するために、接続用のケーブル(3P)一本で接続できるようにしました。AUDIO-OUT側の端子だけを使用するように変更。

完成したD4Dのバックパネル側

フロントパネル側

D4Dの全体。 となりのマウスと比較してもかなり小さく感じる。

日曜日昼過ぎの2FベランダのMicroVertアンテナによる受信状況


感想

■部品点数の割には短時間で組み立てられた。

■調整箇所がないので簡単

■組み立てマニュアルがチェック点もあり順序よく説明できている。SSB化の場合を本文の組み立てマニュアルに注書きで書かれているともっとよい。

■キットはその後の使用を考えるとケースが重要で、今回のキットはぴったりしたケースが含まれておりよかった。

■小型軽量で価格以上であった。

 

SSB化キットを追加して、本体の重量は168gでした。出力は12Vでダミーロード負荷でバンド内で1-1.5w程度であった。3素子のX’talフイルターなので周波数により出力がだいぶ変化していました。

受信実績
 数日、FT-817と受信比較してみました。わずかにデコード数が少ないようだ。


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