WSJT-X JTDX FT8CN (.log .adi) から TurboHmalog  Airhamlog  eQSL  SOTA  POTA [dFLoFT]

はじめに

 このツールは非力なタブレットやスマホで、ネット接続環境のない山頂・公園でSOTAやPOTAでFT8等運用しているデジタルモードアクティベータ向けのツールです。自分の運用スタイルにおいて必要に迫られて作成したものなので、必要性を感じる人は少ないかもしれません。自宅でネット接続とPC設備が完備されていればリアルタイムで各種のアプリを連携できるので必要としないでしょう。山岳移動等で運用後に、自宅でログを整理、他システム(SOTA,POTA,LoTW等)に転送する手段として使用していただければ幸いです。
ツール名はDigitalmode FT8 & FT4 LogFile  Transform から 

 

■修正履歴■

  • 2023/12/04 POTAのP2Pで<SIG>フィールドを修正
  • 2023/11/13 Adif形式ファイル(SOTA,POTA,LoTW)でCALLの後に”>”が余分に付与されていたのを修正(Ver.08.e)
  • 2023/09/08 LoTW用のADIFファイル出力を追加(移動地個別対応)(Ver.0.8b)
  • 2023/08/28 SOTA・adif出力ファイル後処理での異常終了を修正(処理は正常に終了)(Ver.0.7p)
  • 2023/07/07 GL一部DXエリアの計算ミス修正(Ver.0.7m)
  • 2023/07/03 変換ツールのロゴを追加、PRGRAM-IDを(DFLOFT)に変更(Ver.0.7j)
  • 2023/07/01 変換対象ファイルの読み込レコード数を表示(Ver.0.7g)
  • 2023/06/28 処理レコード件数のカウントとメッセージ表示を変更(Ver.0.7f)
  • 2023/06/26 海外局 CTY.DATの緯度・経度からTurboHamlogのG.L欄に計算して補充(Ver.0.7e)
  • 2023/06/26 国内局のJCC/JCGコード未補充バグ修正(ver.0.7.aで発生)
  • 2023/06/23 海外局の国名(総務省のDBにない場合)をCTY.DATから取得してHamlogの住所欄にセット(ただし、&は_に変更)
  • 2023/06/23 バグ修正:AIDF出力ファイルCALLのあとの不要な>を削除(動作は問題なかったが)
  • 2023/06/20 アクティベーション状況から一度に変換できるレコード数を70以下に制限しました。
  • 2023/06/07 デジタルモードログ読み込み後、他モードのQSOのログ追加機能を追加
  • 2023/06/05 SOTA用ファイルにADIF形式を追加
  • 2023/06/03 表示形式をTABスタイルに変更、配色を変更
  • 2023/06/02 ツールを統合して出力形式にPOTA(JAFF)にも対応
  • 2023/06/01 変換元ファイルはADIFにも対応 WJST-X、JTDX、FT8CN(.log .adi )

 

**操作説明は作成中 **

 WSJT-XやJTDX、FT8CNを使って、山岳移動運用等で使用したタブレットやスマホ等に保存されているデジタルモード運用のログデータ(.csv .adi)を各システムに変換するツール作成しました。ツールはオンラインで変換でき、国内局の場合は住所データは総務省から自動取得し、Turbo HAMLOGのRmks欄に記入する内容も画面上で指定できるようになっています。また、FT8ではレポートから始まるとグリットロケータが送られてこなく空白となるので、総務省から取得した住所データを基に、市区町村の主要位置(市役所等)からGLを取得して補充し、併せてJCC/JCGコードをセットします。また、海外局の場合は、CTY.DAT(CSV)からカントリー名を住所欄に、GLが送られてこない場合は位置情報からGL(6桁)を計算してそれぞれセットします。変換元のファイルはwsjtx.log や wsjtx_log.adi のCSV,ADIFファイルの両形式に対応しています。変換先のファイル形式は、TurboHAMLOG(CSV)、Airhamlog(CSV)、eQSL(ADIF)、SOTA(CSV,ADIF)、POTA(ADIF)、WWFF(ADIF)がそれぞれのファイル形式で出力されます。(2023/06/30追加)

 

図1 変換イメージ *出力ファイルにLoTWが追加されています(2023/09/08)

TAB画面イメージ

図2 Main 変換元ファイルや各項目の入力
図3 TurboHamlog Airhamlog のファイル内容を表示とダウンロード
図4 eQSLのファイル内容を表示とダウンロード  *LoTWが追加されています(2023/09/08)
図5 SOTA用ファイル内容を表示とダウンロード 上:CSV形式 下:ADIF形式
図6 POTA,JAFFのファイル内容を表示とダウンロード

変換データの事例

■変換元データ■
① 20230617,220230,20230617,220315,7N1?RE,QM05,7.042008,FT8,+27,+01,,,, #国内局
② 20230617,220330,20230617,220445,3B7AWE,,7.074008,FT8,+27,-03,,,,    #海外局(ダミー)

■変換後のTurboHamlog形式データ■
② 7N1?RE,23/06/17,22:03U,+27,+01,7.042,FT8,1432,QM05,J,,(2)茨城県神栖市,, ,48
② 3B7AWE,23/06/17,22:04U,+27,-03,7.074,FT8,504A,LI80ik,J,,Agalega _ St. Brandon,, ,48

*日本国内のコールサインであるのに、住所が Japan は総務省の無線局に登録されていないので違法局の可能性があります。

特徴

 ◆読み込みファイル形式はwsjtx.logやWSJT-X,JTDX,FT8CN のADIFファイルである .adi の両形式に自動対応
 ◆ファイルの読み込み時にYYMMDD以降の指定機能で対象範囲を事前絞り込み。
 ◆住所は総務省のWebから取得、複数の住所がある場合の識別を付加。
 ◆GLが送られてこない場合は、住所データ(総務省)から該当市区町村の主要位置を基に
して6桁で補充
 ◆GLがある場合も該当市区町村の主要位置から取得して6桁で補充できる選択機能を追加
 ◆TuboHAMLOGのコード体系で、住所データからJCC/JCGコードを補充
 ◆TurboHAMLOGのRemks欄に該当する項目を入力 
 ◆eQSLのコメント欄に移動地情報等を一括記入
 ◆eQSL用のADIF、Airhamlog用CSVファイルも同時作製
 ◆SOTA移動運用時はSOTA-DBアップロード用CSVファイル、ADIFファイルも同時作製
 ◆POTA移動運用時はJAFまたはJAFF番号を指定するとADIFファイルも同時作製(2023/05/16追加)
 ◆SOTAのS2SおびPOTAのP2Pは読み込み後、リストに個別追加で対応(2023/05/21追加)
 ◆デジタルモードログ読み込み後、他モードログ個別追加で対応(2023/06/08追加)
 ◆総務省のDBにないコールサイン(海外)はCTY.DATにある国名をHamlogの住所欄にセット(2023/06/23追加)
 ◆海外局はCTY.DATにある緯度・経度からHamlogのG.Lにセット(2023/06/26追加)

変換ツールはここから↓↓(2023/06/23)

 

 注意事項 

■総務省の無線情報検索システムが停止する期間は動作しませんので注意して下さい。(2020/12/05<9:00-15:00>期間停止していた)

また、「このサービスは、総務省 電波利用ホームページのWeb-API 機能を利用して取得した情報をもとに作成しているが、サービスの内容は総務省によって保証されたものではない」ことになります。*総務省指示項目
■各システムに読み込ませるときはデータの内容をエディタ等で確認の上実行してください。不具合が発生しても一切の責任は負えません。


 

仕様

■入力したファイル(wsjtx.log:CSV形式、FT8CN、WJST-X:adif形式)は一旦、wsjtx.logのCSV形式に変換(日時は記号サプレス)して表示して、画面上で編集可能。読み込みファイルサイズは制限(7Mbyte)があります。

■WSJT-X、JTDX、FT8CNのログデータ(Wsjtx.log WSJT.adi等)の時刻等は変更しない。TurboHAMLOGは時刻にUTCの識別としてUとしている

■コールサインをもとに総務省のWebから住所を取得し、複数の無線局(移動・固定等)が登録されている場合は住所の前に()内に登録局数を付加し、住所は第一レコードの登録住所を取得して付加します。海外局のように、総務省のWebに登録されていない場合は住所は***」で埋め込み、JCC/JCGコードは無、GLコードは送られてきたコードがある場合はそのままセットします。(2020/11/03修正)

■TurboHAMLOGではRmks1とRmks2欄が使用できるので、変換するときに各欄に入力できます。文字数は40文字までで、<>などの文字はエスケープ処理されます。また、ファイルがCSV形式であるため、Rmks欄に[,](コンマ)がある場合は[_](アンダースコア)に変更しています。SOTA運用の場合は、SOTAリファレンスを自動追加しまし。また、S2SやP2Pの場合はここに自動的に相手局のリファレンス番号が追記されます。

■周波数の変換は、小数点以下の3桁までとして以下を切り捨てています。個別追加ログでの周波数入力で「.」以下が入力されていないときは、000で補充。「.」で終了はエラー。

■GLは変換元データにない場合は、住所データから主要場所(市役所等)の位置から算出してセット(国内局のみ)。

■GLは変換元データがある場合は、主要位置を基に6桁で置き換えるかの指定ができます。(国内局のみ)

■JCC/JCGコードは総務省登録住所からTurboHAMLOGで使用しているコード体系で補充。(国内局のみ)

■総務省登録DBに住所がないコールサインは、CTY.DATから取得した国名を住所として使用(TurboHamlogの住所欄、ただし国名の途中にある 「&」 は 「_」 に変換<エスケープ処理対象文字のため>)

■海外局でGLがない場合は、CTY.DATの緯度・経度情報から計算したG.LをTurboHamlogのG.L欄に6桁でセット。ただし、基の位置情報が大まかなので目安です。

■eQSLアップロード用ADIFファイルを同時に作製します。eQSLのコメント欄に記入できる欄を付加。(2020/12/08)

■AirHamlog用のCSVファイルも作製(ADIF形式がよいのですが仕様がみつからないので)

■SOTAーRefに正しく入力されているときは、SOTA移動運用とみなしてSOTAアップロードCSV、ADIFファイルを作成(ADIF版は検証中)

■POTAおよびWWFFは日本国内での運用を想定しているので、各リファレンスは4桁の番号のみの入力とし誤投入防止と省力化。(交信相手のリファレンスは制限はない)

■POTA(JAF)およびWWFFのリファレンスの末尾(数字4桁)が入力されている場合は、各システム用のADIFファイルを作成(2023/05/16追加)

■SOTA(S2S)、POTA(P2P)作成に対応(2023/02/21)

■システム内で使用する日付はUTCです。個別追加ログ投入時はUTC時刻で投入すること

■各システム用に変換した内容は、各TAB画面に表示され、表示画面は伸長して内容を確認できますが、編集はできません。

 

操作手順

1.初期画面が表示されるので、ファイルを読み込む前に [From Date]で対象ファイル内データの読み込み開始年月日をYYYYMMDDで指定してから「参照」をクリックします。 Wsjt-xやJTDXなどのADIFはログが蓄積され広範囲になるのであらかじめ絞りこんで処理するようにしています。FT8CNはログをダウンロードする時に対象範囲を指定できるのであまり考量する必要はないようです *初期値の日付は新バージョンの公開日以降としています。

変換レコード絞り込みイメージ図

[Form Date]で指定した日付以降のデータが処理対象として下記のリストに表示されます。

From Dateの初期値は20230501になっています。YYYYMMDD形式で入力します。*以前のデータも読み込み可能

 

ADIFファイルはサイズが大きく、保存している期日も広範囲にわたることが多いのでここで変換する対象のログを絞り込みます。

2.wsjtログのあるファイル(wjstx.logやwsjtx_log.adi(ADIF))を指定して読み込みます。wsjtx.logやADIFの形式でないファイルはエラー表示されます。読み込み可能なファイルサイズは7Mbyteまでに制限しています。

この例ではwsjtx.logでもwsjtx_log.adiのどちらでも読み込み可能なので、どちらかを選択します。
読み込み対象のファイル形式は、Wsjtx.logのCSV形式かADIF形式のファイルになります。運用ソフトがWSJT-Xの場合はwsjtx.logやwsjtx_log.adi、JTDXもwsjtx.adiでFT8CNはlogYYMMDD.adi(ダウンロード指定によりファイル名が変更になるが.adiであればOK)が対象です。

3.ログのファイルを読み込んだ結果をテキストエリアに表示します。スクロールして内容を確認できます。(このエリアは編集可能なので、不要データは削除可能です)From Dateで指定した日付以降が表示されます。参照の隣に読み込んだファイル名を表示し、Input recordsに読み込んだレコード数が表示されます。このレコード数が70以上の場合は、日付の範囲指定をして下さい。(2023/07/02追加)

  読み込みが正常におこなわれると、範囲指定のSt Date Time 、Ed Date Time、コメント欄のRmks1とRmks2の入力欄、eQSLのコメント欄、SOTAで使用したコールサイン(移動情報付)とOprator(コールサイン:POTAで必要、省略時は⑦から取得)SOTAリファレンス(リージョンコード+山岳番号)、POTA番号:POTA移動の場合に指定するとPOTAのADIFを作成、数字4桁固定WWFF番号:WWFF移動の場合に指定するとWWFF用のADIFを作成、数字4桁固定  
㉑~㉕のLoTW用の項目欄、 ⑭
グリットロケータを6桁で市区町村主要所在地の位置ですべて書き換えのチェック移動地情報がRemaks1,2のどちらに記入したかの指定項目 が表示されます。
 Logfile Transform Start  の変換ボタンが表示されます。

投入前の画面

*注:LoTW用の項目が追加されています。City/Gun/KuおよびGLの項目が入力されている場合に、LoTWのADIFファイルが作成されます。(2023/09/08追記)

 

4-1 デジタルモードのログを読み込んだあと、他モードの運用を行った場合に個別にログを追加登録できます。
QSOデータをA~J枠内に入力します。薄緑の項目は投入必須です。SOTA、POTA、WWFFは相手の移動地が該当の場合は各リファレンスを入力。それ以外は入力しません。
各項目を入力後、右の「ADD]ボタンをクリックすると、登録するかの問い合わせがありますので、OKで追加登録します。複数のQSOがあるときは、続いてQSOデータを入力して「ADD」します。

各QSO項目の内容:

A:YYYYMMDD 2000年以降、UTC日
B:HHMM UTCの時間 追加リストでは秒を開始時間は00、終了時間は30を自動追加補充
C:相手のコールサーイン 
D:周波数 小数点以下3桁まで有効 小数点以下を省略は「.000」を補充 例)145 ->145.000
E:モード CW/FM/SSB など 小文字は大文字に変換されて登録されます
F:受信レポート 例)59 599 +10など
G:相手からのレポート 例)59 559 -15など
H:相手がSOTAエリアの場合のSOTA-Ref  例)JA/FS-250
I:相手がPOTAエリアの場合のPOTA-Ref  例)JA-0012
J:相手がWWFFエリアの場合のWWFF-Ref  例)JAFF-0048
K:入力したログを登録するボタン

4-2 追加登録後の画面
 ログの登録が終了すると、入力項目の一部を除いて消去されます。連続投入を考慮して、年月日と周波数、モードは残します。

4-3
 続いて、QSO相手がSOTAやPOTAのエリア移動の場合は相手のリファレンスを入力する例です。

 

4-4
 SOTA,POTAの相手リファレンスを追加登録した画面

 

 

5.変換するlogファイルの範囲を指定します。デフォルトの日付(20230501+000001から20301231+235959)はすべてを対象とする範囲になっています。
 日時での範囲を指定する場合は、変換元のログの読み込んだファイル内容が表示されていますので、日付と時間をカット&ペーストして、St Date TimeとEd Date Time欄にそれぞれ貼り付けると容易です。なお、範囲は指定日時を含みます。

**日時の表示・指定は「ー:」は除くに変更されています(2023/05/16)

5-1 SOTAやPOTAで相手局もアクティベータの場合は相手の移動地を個別入力することにより、S2SやP2Pのデータを作成することができます。

QSO相手がS2SやP2Pになる場合は、ここで該当局のレコードに個別に入力します。レポートの後の「, , , ,」の中に追加入力、投入する場所が決まっています。レポートの後の「,」の後はSOTAの相手リファレンス、次の「,」の後はPOTAの相手移動リファレンス番号:JA-xxxx等 、次の「,」の後はWWFFの相手リファレンス番号:JAFF-xxxx等になります。

①はS2Sの場合で相手局がJA/FS-250であった場合の例です
②はP2Pの場合で相手局がJA-0045の場合
③はP2Pで場合で相手局がJAFF-1234の場合
相手局がS2SとP2Pが同時の場合は各カラムに記入します。

受信レポート,S2S,P2P,P2P,  例1:-15,JA/FS-105,JA-0012,JAFF-0013,     例2: -15,,JA-0012,,

6. Hamlog のRmks欄に反映する場合は、④⑤Rmaksの各欄に必要な文字を入力します。制限として<&>などの文字はエスケープ処理されます。
 移動地情報をRmks1または2に入力します。デフォルトでSOTAの移動地情報をRmks2に記載となっています。ここで入力した移動地情報が、AirHamlogの自局の住所として使用します。

6-1 eQSLのコメント欄
 eQSLのコメント欄(ADIFのQSLMSGフィルド)に反映する内容を入力します。特にない時は未入力でもOKです。SOTA移動の場合は、ここで山名や標高、SOTAリファレンス等をPOTAではPOTAリファレンスやJCC等を入力すると便利です。

6-2 移動運用時に使用したコールサインとエリア情報を入力します。ここで入力した内容は、SOTAアップロード用のCSV、ADIFファイルを作成するときに使用します。このコールサインは入力必須項目です。 例:JA1RL/P , JA1RL/3

6-3 ⑧ Oprator:POTA用のADIFに使用します。省略すると⑦のMyCall signから「/」以降を除いてコピーします。

6-4  SOTAの移動運用時にSOTAリファレンスを入力します。例)JA/IB-012
 小文字で入力しても大文字に実行時に変換されます。入力されていない場合は、SOTAーDB用のCSV、ADIFファイルは作製されません。 

6-5  POTAの移動時は公園番号を指定、数字4桁固定 省略した場合は、POTAのADIFファイルは作製しません(日本国内移動を想定)

6-6  WWFFの移動時は公園番号を指定、数字4桁固定 省略した場合は、WWFFのADIFファイルは作製しません(日本国内移動を想定)

6-7 グリットロケータを6桁で市区町村主要所在地の位置ですべて書き換える」をチェックすると、元データにグリットロケータが記載されていても、総務省の登録住所から判定したグリットロケータでおきかえます。このチェックをはずすと、グリットロケータが元データにないレコードだけ総務省の登録住所から判定したグリットロケータで補充します。なお、住所からグリットロケータを判断する位置は、市区町村の市役所や中心位置です。これは自分の興味から機能を作製してみました。まあ、eQSL等カードの取得段階で受領時に投入すれば済む話ですが。(国内局の場合)

6-8 移動地情報がRmks1とRmks2のどちらに入力したかの指定をします。デフォルトでRmks2になっています。ここで選択した項目に移動地情報が入力されていると判断して、AirHmalogの場合は自局の住所として使用します。TurboHAMLOGの場合は移動地情報の後に、で入力したSOTAリファレンスを自動的に末尾に付加します。また、S2SやP2Pで個別に追加した相手局の移動情報も追記されます
 例1)Rmks2に「茨城県つくば市 宝篋山(461m)」、SOTAーrefに「JA/IB-022」と入力されていた場合は、TurboHAMLOGのRmks2欄は
 「茨城県つくば市 宝篋山(461m) SOTA:JA/IB-022」と変換されます。
 例2)Rmks2に「茨城県つくば市 宝篋山(461m)」、SOTAリファレンスに「JA/IB-022」と入力されてS2Sで相手局のSOTAリファレンス(JA/FS-250)が追記されている場合は、TurboHAMLOGのRmks2欄は
 「茨城県つくば市 宝篋山(461m) SOTA:JA/IB-022 JA/FS-250」と変換されます。

6-9 LoTW用  の各項目はLoTW用です
  CQ-ZONE 日本:25 小笠原:27 南鳥島:27 デフォルトで25をセット
  ITU-ZONE 日本:45 小笠原:45 南鳥島:90 デフォルトで45をセット
  DXCC 日本:339 小笠原:192 南鳥島:177 デフォルトで339をセット
  City/Gun/Ku:市区町村コード(JCC/JCG) 先頭の2文字からMY_STATEを取得 例:180207 は MY_STATE:18 MY_CNTY:180207
  Grid:グリットロケーター 6桁を推奨
 *㉔、㉕項目が正常に入力されている場合に、LoTW用のADIFを作成します。

6-10  Logfile Transform Start  をクリックすると、オンラインで総務省の無線局情報にアクセスして住所等を取得して、変換処理を実施します。*通信状況により変換処理開始まで時間がかかる場合があります。 

投入後の画面

SOTAおよびPOTAの移動地で、相手局がS2SおよびP2Pがあった場合の事例です。

 

7. 変換処理中はプログレスバーで経過を表示しますが、総務省無線局情報との接続まで時間がかかり進行されていないように見えますが少し待って下さい。すべてのレコードの変換が終了すると、TurboHamlogテキストエリアに全変換したレコードが表示されます。変換が終了すると、変換したテキストエリアの下にダウンロードするためのファイル名の入力エリアとダウンロードボタンが表示されます。変換後のテキストエリアはサイズが変更できますので、伸長してスクロールすると変換後のデータが確認しやすくなります。
ダウンロードファイル名はデフォルトでそれぞれの変換後に使用するソフトの関連ファイル名にになっています。変更する場合はここでファイル名を変えてください。

 

TurboHAMLOG用リスト

 変換に成功したレコード数をTurboHAMLOG Convertions Success List and Number()内に表示
 国内局:
  住所コードを補充(総務省の無線局情報から取得した住所を基に変換
  総務省の無線局情報から取得した住所 複数ある場合は()内に登録住所数を表示、住所は第一レコードを表示。
  変換元のwsjtx.logにGLがない場合は、住所データを基に6桁のGLで補充
 海外局:
  CTY.DATのカントリー名から住所欄にカントリー名を補充
  G・Lが送られてこない場合は、CTY.DATの位置情報から計算したG.L(6桁)を補充
 S2Sの場合で相手局の移動情報をRmksに付加される
 P2Pの場合で相手局の移動情報をRmksに付加される


 

AirHamlog用リスト

  Rmks1、またはRmks2に入力した移動地情報を自局の住所データとします。
   QSLカード指定は、デフォルトでeQSLとセットしています。変更がある場合は、AirHamlogに読み込ませる前に内容をエディタ等で修正してください。
  ダウンロードするファイル名はデフォルトで最後に読み込んだレコードの運用年月日を付加しています。


 

eQSL(ADIF)用リスト

  COMMENT欄に入力した内容がADIFの<QSLMSG>としてセットされます。
  ダウンロードするファイル名はデフォルトで最後に読み込んだレコードの運用年月日を付加しています。


① 自局運用地点情報

② ダウンロードするファイル名はデフォルトで最後に読み込んだレコードの運用年月日を付加しています。


SOTA(CSV)用リスト (アクティべータ用アップロードファイル)

  S2Sの場合は相手局のSOTAリファレンスが付加されます
  MODEはFT8,FT4は「Data」としてセットされます。個別追加ログで他モード(CW,SSB,FM等)の追加ログは、そのままモードとしてセット
  備考欄はDataの詳細情報として「FT8」等をセットします
 ファイル名はSOTAのリファレンス番号と日付をセット *画面と相違あり、修正中


 

POTAのリファレンスがセットされます
P2Pの場合は相手局の番号がセットされます
ファイル名はコールサイン@POTAリファレンス番号+日付がデフォルトでセットされます


 

WWFの変換状況

WWFFのリファレンスがセットされます
P2Pの場合は相手局の番号がセットされます
ファイル名はコールサイン@WWFFリファレンス番号+日付がデフォルトでセットされます

7. GL、住所について

7-1 下記の例は、グリットロケータを基データにグリットロケータがあっても住所から主要市町村の位置をもとにグリットロケータ6桁で書き換えた例になります。

が書き換えたグリットロケータ。PM96からPM96peに変更されています。
JCC/JCGコードが補充されます。コード体系はTurboHAMLOGと同様です。
同じコールサインで複数の免許を得ている場合に、それにともない登録されている住所が複数あるので()内に数字で表示します。この例では2カ所の住所がありますが、最初に取得したレコードの住所をセットしています。(固定局と移動局での登録か)

7-2 の事例は、グリットロケータが元データにない時だけ補充した例になります。
 のように、元データがない場合にこの例では総務省の登録住所から取得した「茨城県東茨城郡大洗町」の主要位置(町役場等)からグリットロケータを取得して、6桁のグリットロケータを補充しています。グリットロケータの元データがあるものは変換しません。

*変換した結果を表示するテキストエリアの上部に「Turbo HAMLOG Success List and Number」を表示します。()内は変換したレコード数です。(2020/12/06追記)

 

9.ダウンロードは変換後のテキストエリアに表示されている内容がそのままローカルにダウンロードされます。
 ダウンロードされたデータはShift-JISです。

9.ダウンロードした変換後のファイル内容

 9-1グリットロケータをすべて変換した事例

 9-2 グリットロケータがないデータにグリットロケータを補充した例

 

10.別記:eQSL ADIF

ADIFファイルは、eQSLで利用することを前提としてADIFのフィールドを作製してみました。
山頂での移動運用では、eQSLのコメント欄(QSLMSG)に移動地情報(山名や標高等)を追記することが多いので、変換時に一括記入することにしました。この欄は日本語(漢字)を入力すると文字化けすることがあるので制限しています。

 *ADIF Fields:OSLMSG(QSLカードに表示される個人的なメッセージ)

図10-1 eQSL COMMETS 記入

wsjtx->Hamlogをクリックして、変換処理が完了すると下記の変換結果が表示されます。
1行目は変換日時とPROGRAMIDです。
2行目以降にQSO状況が表示されます。前項で入力したeQSL COMMENTSに入力した内容が、<QSLMSG>フィールドに変換されます。なお、QSO毎に改行としています。

図 10-2 ADIF ファイル内容表示(eQSL用)

変換したファイルをダウンロードする時は、②のダウンロードをクリックするとローカルのPCにダウンロードします。ダウンロードするファイル名はデフォルトで「eqsl_YYYYMMDD.adi」となっていますので、ここで必要なファイル名に変更ができます。なお、拡張子の「.adi」は変更しないほうがよいでしょう。

11.終了と再実行

表示画面の一番下に終了およびクリアして再実行のボタンがあります。画面から離れているので最初は表示されていません。
*TAB方式に変更で同一画面の最下段に表示

:QSLカードイメージのテキストファイルをダウンロードすることができます。*一般用ではなく、作者専用です
:処理したデータをクリアして、ファイル読み込みから再実行します。
:終了して戻ります


補足事項

 ADIFでは交信時の周波数をBANDとしていますので、周波数とBANDの変換が必要になります。変換テーブル(表10-3 ADIF 日本国内周波数範囲とバンド名対応表)は国内で使用できる周波数の範囲にしてあります。変換元のWjstx.logやwsjt_log.adiのデータで周波数がこのテーブルの範囲外である場合は、ADIFフィールドのBAND欄を「***」とセットしています。BANDがこの「***」の場合はeQSLではレコードは無効になります。

表10-3 ADIF 日本国内周波数範囲とバンド名対応表

BAND Satrt Frq(Mhz) End Frq(MHz)
160M 1.810 1.9125
80M 3.5 3.687
40M 7.0 7.2
30M 10.1 10.15
20M 14.0 14.35
17M 18.068 18.168
15M 21.0 21.450
12M 24.890 24.990
10M 28.0 29.70
6M 50.0 54.0
2M 144.0 146.0
70CM 430.0 440.0
23CM 1200 1300
13CM 2400 2450
6CM 5650 5850

*475KHz帯:630mバンドは国内ではあまり使われていないので除いています。

変換のページはこちらから↓↓

 

 


 


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