Wsjt-x ALL.TXTからWsjtx.log 変換ツール
Wsjt-xのSettingでLOG促進をチェックして運用している人にはほとんど必要ないのツールです。山岳移動運用でタブレットで運用している場合(自分の運用スタイル)を想定して作製したツールです。Windows10タブレットで、WSJTXとGPS時刻設定アプリだけをインストールして、非力なタブレットのマシンパワーを補っています。Log促進をチェックしないで運用して、山岳移動中にうっかり忘れたり(交信中に他の登山者等に話しかけられたりするとタイミングを逃す)、リポートの交換が不完全(呼ばれたあとで、リポートを送っても確認の返答がない等)な交信がeQSLできたりするのでログの確認を兼ねてWebで動作するようにしてみました。あまり、実用性がないとは思いますが個人的な興味で作製したものです。私の運用スタイルが、山岳移動で山頂から主にFT8でCQを発信しているので、CQに対する応答例が少ないためこのツールでの試験結果が偏ったデータを使用して恐れがあるので、何か不具合があるかもしれません。 山岳移動運用中に、交信毎にその都度LOGボタンをクリックしなくて済むメリットや交信記録の分析に使える程度でしょうか。
*仕様上の問題により、変換対象期間内に同じコールサインの局との交信記録が複数存在する場合に最後の交信記録に集約されることがあります。(コールサインをキーとして検索しているため)
変換ツールはここから「 Wsjt-x ALL.TXT Mycall Pickup && Wsjtx.log Create 」
■<>で囲まれているコールサインは<>を除いて変換
■開始時間は最初に指定コールサイン(MyCallSign)に関する呼び出し、受信があった時間
■終了時間は最後に送受信した時間(通常は[R]*73の送受信時間)
■指定コールサインに関するレコードだけを抜き出した中間結果を表示およびダウンロードが可能
■交信が不完全に終了したものは、不完全な部分を「@」で表示する
■交信が[R]73を交換しないで終了した場合は、変換結果の最後に「#」を付けて判別
■不完全な交信記録を除くかの指定ができる
■Wsjtx.log形式一覧には、不要なものは削除してからダウンロード。
■不完全な交信記録は別エリアに表示
■ダウンロードするレコードに不正な文字がある場合は、エスケープ処理して出力
操作説明
*バージョンアップにより、下記説明書と画面表示に一部相違があります。
1.対象とするファイル(ALL.TXT)を選択して読み込みます。
ここは通常のファイル指定方法です。
2.ファイルを選択します。
ファイルのサイズは現在は800kByte(山岳移動運用を想定しているので)に制限しています。ファイル内容もwsjt-xのALL.TXTの形式になっている必要があります。
3.読み込んだALL.TXTのファイル内容の表示と変換する範囲(日時)と変換対象とするコールサインを指定します。 移動で「/P」でコールサインを付加していても、コールサインだけの指定でOKです。
変換する範囲は一覧で表示されている①からコピー&ペーストで指定すると容易にできます。なお、開始・終了日時は変換の範囲に含みます。
①:読み込んだファイルの内容を表示します。ALL.TXTの形式は可変長のスペースで区切られていますが、ここでの内容表示は、「,」区切りに編集してから表示しています。サイズ変更およびスクロールして確認できます。
例えば、
201128_005300 50.313 Rx FT8 -14 0.2 988 CQ JX6KDD PM53
201128_005300 50.313 Rx FT8 -19 0.7 1067 CQ JX3UAB/P PM74
201128_005315 50.313 Rx FT8 -13 0.5 1130 JX7WXL JX6JJA/P -04
は
201128_005300,50.313,Rx,FT8,-14 0.2 988, CQ JX6KDD,PM53
201128_005300,50.313,Rx,FT8,-19 0.7 1067,CQ JX3UAB/P, PM74
201128_005315,50.313,Rx,FT8, -13 0.5 1130,JX7WXL JX6JJA/P,-04
と表示されます。 <…>などのコールサインは…として<>を除いて表示されます。したがって、このような省略されてものは正常に処理されず対象外となることがあります。
②:変換対象のコールサインを指定します。英数字大文字とします。移動した場合は「/P」を付加していますが、/Pは付加しなくてもOKです。移動情報は付加しないで通常のコールサインを推奨します。
③:変換対象の範囲を指定指定で、開始日時を指定します。対象範囲は、こで入力した日時を含みます。
④:変換対象の範囲を指定指定で、終了日時を指定します。対象範囲は、こで入力した日時を含みます。
⑤:変換するときに、交信が途中などで不成立な交信記録を除くかの指定をします。通常は、除くを指定します。そうすると、不完全な交信記録が別のテキストエリアに表示されます。
⑥:②から④の指定ができたら、この「ALL.TXT>wsjtx.log」をクリックすると、変換処理が開始されます。
4.変換結果内容の表示
①「不完全交信記録は除く」 をチェックした場合は、「Wsjtx ALL.TXT Select My CallSign] と「Wsjtx Create Log」および「Wsjtx Incomplete Communication Log」の3個のテキストエリアに変換内容が表示されます。
「Wsjtx ALL.TXT Select My CallSign] 欄には、指定したコールサインに関するレコードだけを抜き出した一覧が表示されます。
②:指定したMyCallSignに一致した交信記録の件数を()内に表示します。
③:指定したMyCallSignに一致した交信記録が一覧で表示されます。
④:上記欄のMyCallSignに一致した交信記録の一覧をダウンロードするときに使用します。ダウンロードするファイル名はここで修正入力します。
⑤:指定したMyCallSignで正常に終了した交信記録をWsjtx.logに変換した件数を()内に表示します。
⑥:指定したMyCallSignで正常に終了した交信記録をWsjtx.log形式に変換した一覧を表示します。[R]*73で終了しない交信記録は、レコードの最後に「#」を付加しています。
⑧:正常に終了した交信結果はWsjtx.log形式になっていますので、表示されている一覧をダウンロードすることができます。ダウンロードするファイル名はここで修正入力することができます。
⑨:不完全に終了した交信記録の件数を()内に表示します。
⑩:不完全に終了した交信記録の一覧を表示します。この内容のダウンロード機能はありませんので、必要な場合は、カット&ペーストしてください。このデータはあまり必要とは思いませんが、一覧にしてみました。 ここに表示されるデータのケースは、1)CQに応答したが、応答がなかった 2)CQの送信後、複数の相手から応答があったが、最終的に応答できなかった局があった3)QSBでフェードアウト等
不完全なデータ項目は「@」で表示されます。
①「不完全交信記録は除く」 をチェックしない場合は、「Wsjtx ALL.TXT Select My CallSign] と「Wsjtx Create Log」の2個のテキストエリアに変換内容が表示されます。
「Wsjtx ALL.TXT Select My CallSign] 欄には、指定したコールサインに関するレコードだけを抜き出した一覧が表示されます。「Wsjtx Create Log」欄には、正常に交信できた局と、完結しなかった局との記録が表示されます。Wsjtx.logとしてダウンロードする場合は、不完全交信記録はリストから削除してダウンロードすることになります。
②:指定したMyCallSignに一致した交信記録の件数を()内に表示します。
③:指定したMyCallSignに一致した交信記録が一覧で表示されます。
④:上記欄のMyCallSignに一致した交信記録の一覧をダウンロードするときに使用します。ダウンロードするファイル名はここで修正入力します。
⑤:指定したMyCallSignで正常に終了した交信記録と不完全な記録をWsjtx.logに変換した件数を()内に表示します。
⑥:指定したMyCallSignで正常に終了した交信記録と不完全な記録をWsjtx.logに変換した一覧を表示します。不完全な交信記録でデータが不足している部分は「@」で表示されます。
⑦:[R]*73で終了しない交信記録は、レコードの最後に「#」を付加されます。
⑧:Wsjtx.log形式になっていますが、不完全交信記録は削除してからダウンロードしてください。。ダウンロードするファイル名はここで修正入力することができます。
5. 変換結果のダウンロード
変換した結果をダウンロードします。ダウンロードは、指定したコールサインに関するレコードだけの一覧(中間結果)とWsjtx.log形式に変換したファイルの2種類をダウンロードできます。それぞれのテキストエリア一覧の下のダウンロードをクリックしてダウンロードします。ダウンロードのファイル名はデフォルトで表示されていますが、必要なファイル名に変更することもできます。
ダウンロードしたファイルは、Shift-JIS形式です。