山で初めて無線運用を行った思い出の八ヶ岳(赤岳)に出かけた。
今回は、前日に近くにキャンプ場で宿泊して、早朝に赤岳山荘のある駐車場まで林道を車で行くことに。
初めて来たときは茅野からバスで美濃戸口まで、そのあとは林道を1時間、山道を2時間テントとトランシーバー(IC-202)をもって歩いた。赤岳鉱泉にテントを張り、翌日に赤岳に登って無線を運用。
今回は、北沢経由で赤岳鉱泉に、そのご硫黄岳、横岳を経由して赤岳展望荘で宿泊、翌日に赤岳に登り、無線運用を2時間程度行って中岳から行者小屋を経由して戻る周遊コースとした。女房と一緒なので余裕のあるスケジュール。
朝6時頃に「やまのこ村」の駐車場に到着、1日1000円で2日分の2000円を支払う。料金は手前の美濃戸口と同じ。美濃戸口と「やまのこ村」、「赤岳山荘」までの林道は私道だということを初めて知った。したがってタクシーがここまでは入ることができないそうです。この時点(7月29日(木))で駐車場は60%程度駐車。
6時15分に駐車場を出発、北沢から赤岳鉱泉に。このコースは、最初は林道ですが途中から沢沿いの変化のあるよいコースです。帰りに利用した、行者小屋からの南沢に比較しても多少時間がかかっても北沢がよい。
赤岳鉱泉で休憩し水を補給、ここから本格的な登山道で硫黄岳を目指す。今日は、いつにも増して女房のペースが上がらない。やっと、「赤岩の頭」へ到着。硫黄岳の稜線を歩いている人たちが、ガスの切れ目に見えている。
ケルン沿いに歩いている姿は稜線のなだらかな曲線とあいまって美しい。
硫黄岳までは、ひと登り。ロボット雨量計の前には、団体さんが休憩中。コマクサの群生を見ただけできた甲斐があると話し声が聞こえる。この先は期待できそうだ。空をみると横岳方面はガスがかかって見えないが。
硫黄岳山荘から先は、硫黄岳山荘で休憩しているお孫さんつれの埼玉のおじさんと同行。コマクサを撮影しに登ってきたそうだ。写真はお孫さん(小1年娘)の夏休みの宿題に使うそうで、白色のコマクサがあるので探しているとのこと。硫黄岳山荘から5分くらいのところにあるといっていたが、見つからなかったようです。コマクサが群生している「台座の頭」に向かって登っていくと、両側にコマクサの群生が。時々ガスがかかるが素晴らしい風景だ。群生の中を目を凝らして、一緒に白色のコマクサを探す。「台座ノ頭」の山頂に近い群生地の外れに、白色のコマクサを発見。白とピンクが並んで自生している(右の写真)。登山道から離れた場所に、もっと白がきれいなコマクサがあったが、望遠のカメラでないと撮影できない。埼玉のおじさんは本格的な望遠のカメラなので撮影できるが、私のコンパクトではNG。たしかに、このコマクサの群生地を見ただけできた価値がある。ほかにも高山植物がいっぱい咲いていましたが。
ここから、横岳までのクサリ場が危険地帯。でも、クサリやハシゴで以前に比較するとかなり整備されているのでそれほど危険を感じなかった。ガスっていて、高度感が感じられなかったことも影響があったと思われる。横岳から「地蔵の頭」までは多少のアップダウンとクサリ場が続くが特に問題はなかった。
赤岳展望荘に14時過ぎに到着、受付でコップを渡され、名前とか自分がわかるマークを描くように、このコップでコーヒーやお茶が翌日の朝7時まで自由に飲めるとのこと。コップを宿泊券、食事券に使っていて、色によって食事の時間帯を分けている。受付で、風呂の男女別時間帯の説明があり、おもわず「風呂があるのですか」と聞いてしまった。
2700M以上の稜線の小屋で風呂があるとは、それだけ要望があるということでしょうか。
赤岳展望荘の食事は、朝夕ともにバイキング方式で美味しかった。消灯は21時で、完全に電源を落とすのでトイレを含めてすべて真っ暗です。大部屋は窓がない部屋なので完全に暗闇になる。
夜具は、大部屋はモンベルのシュラフが整然と敷かれている。個室は、普通の蒲団。料金が高くなるが、個室のほうがよいようです。食事は夕方は17時から17時45分、朝食は4時45分ごろから5時15分でした。
金曜日は夕方雨でしたが、翌日はご来光が見えました。ご来光の時間はもっと寒いかと予想していましたが、上着1枚でOK、以外に寒くなかった。
赤岳山頂には、展望荘からはひと登り。6時過ぎに到着。アンテナを設定する。早朝の時間帯なのでまずは、430FMで運用開始、それでも見晴らしがよいので空きチャネルが見つかりにくい。その後、144SSBにQSY。2時間弱で撤収。
無線は運用時間帯が早すぎたようです。それでも、依然に比較するとHAMの減少を感じる。
交信していただいた各局、ありがとうございました。
9時ごろに下山開始、このとき山頂近くで遭難騒ぎがあったようです。山頂付近はガスがかかって見えなかったが中岳であった単独行の男性が救助をみていたようで、山頂近くで花を見るなどで、覗き込んで長野県側にすべり落ちた。途中で止まりザレ場で動くことができないためヘリで救助した。軽症で済んだようです。落ちた場所は通常では事故が起こりそうな場所ではなかったと話された。
赤岳からは、中岳経由で下山。土曜日なので登山者が次々に登ってきている。小さな子供をつれている人もいるが、大変そうです。
中岳で昼食、赤岳展望荘で注文した弁当(1個だけ注文<1,000円>)を赤岳と阿弥陀岳を見ながら食べて、休憩。弁当の内容は、稲荷寿司が5個、鳥のから揚げ3個、団子が2個、漬物でした。ここらは、あとは下りだけ。
行者小屋の周りのテント場は、土曜日なのでいっぱい。モンベルのテントが4割程度か。その後、行者小屋からの下りで、テント持参の登山者と多数すれ違った。今夜はテント場は満員のようだ。
この下りの、なんでもない場所で女房が石に足を滑らせて膝を打ち付けてしまったので、翌日に予定していた登山は中止して、日帰り温泉で汗を流しそのまま帰宅。