車中泊した道の駅「まいで館」はこの地域に似合わない程に駐車場も設備も広く、コンビニも併設されている。6時から20時までの営業になっている。山間部であるとコンビニ等がないことが多く不便なので非常に便利でした。コンビニが開く6時過ぎには多くの村民の車がコンビニに来ていた。駐車場も広く奥側に停めると、夜の交通量も少ないのでよく寝ることができた。気温も低いので夜明けをまって起きる。この地域は10月25日はお祭りが予定されているようで、道の駅には多数のテントの設営準備がされていた。登山中に花火の音が聞こえてきたのはお祭りの開始の合図なのだろう。
道の駅からナビをセットして出発。花塚山は飯舘村のHPでは村からも登るルートが紹介されているが、調査によるとあまり歩かれていないようで藪化している(震災の放射能の影響でルートの登山者減少か)との情報を見つけたので、川俣町からのルートとした。花塚の里登山口を目指して車を走らせると山間部の道路はすれ違う車もなく、ほどなく登山口に通じ交差点に花塚の里の標識がみえたので入っていく。カーブを曲がった先が通行止めになっており、手前に1台駐車していた。この終点には4-5台程度の駐車ができそうだ。手前には除染した残土を保管する施設がありその手前には大きな広場になっているので駐車ができそうです(下山時3台駐車)。放射線の量を表示する電光掲示板には0.07の数字が表示されいる。
花塚の里は、もっとしっかりした駐車場や施設があるかと思ったが違っていた。この車道の終点からは林道のような道が通じているが、正面の公園に続く雑草の生えた道を歩いていくと、10分ほどで滑り台がある公園のような場所に到着。登山道脇にはよく清掃されたトイレがある。この先に、花塚山の登山案内板が設置されている。ここからは左右に道が分かれている。右側のルートが山頂へは近道となるルートで左は大回りになるルートになっている。今回は、最短のコースで往復することにしたので右側に向かっていく。登山道はよく整備されている。途中には大きな奇岩が多数あり、主なものには名前が付けられている。名前の標識設置には補助事業を活用した旨記載されていた。「行者戻りの岩」は登りが大変そうなので迂回ルートを使う。次の屏風岩はロープがありなんとか登っていったが、最後の降りるところの段差が大きくなっていた。
尾根にある分岐点の手前から風が強くなってきた。尾根にでると強風でかなり寒くなってきたのでウィンドブレーカを着る。尾根には大きな岩があり、迂回しながら登っていくと、富士山が見えると書かれた案内板が設置されていた。案内板にはこの場所から撮影に成功した3名の人の紹介も書かれていた。富士山が見えるポイントの岩まで行ってみたが今日は遠くに雲に隠れた山々が見えるだけで富士山は見えなかった。
富士山の見えるポイントからは直ぐに山頂に到着。途中、烏帽子岩あたりで先行していた人が休憩しているかと思ったが誰もいなかった。風が強く寒いので風がよけられそうな場所で休憩とアマチュア無線を行うことにした。
登山日:2020年10月25日(日)
無線は強風でいつもの2mの2/3λのアンテナは風で振り回されてしまいそうなので、RH-770も考えたが2mではSWRがよくないのでJ型のアンテナを5mのポールに沿わせて設置することにした。J型はヘンテナよりはゲインがないので、この低山から関東方面につながるが少し不安ではあった。
APRSを発信して、2mFT8をモニタすると1局だけ低い数値で見えている。空きポイントでCQを出すと、数回のCQのあといつものチェイサー局から応答があった。弱いがモニタから音が聞こえていた。こちらの信号はかなり弱いようだが、何とか交信することでできてよかった。その後に関東や東北エリアの局と5局交信した時点で、40mFT8に変更。40mでは3局交信後に終了とした。40mでは関西のSOTAメンバ局と初めて交信することができた。山頂は風をよけながら運用したがかなり寒くなってきたので下山。運用中は下に置いたタブレットにも風で落ち葉が飛んできて画面を隠してしまう。秋の深まりを感じる。これからは防寒対策が重要になってくる季節。山頂にいる間は誰も登ってこなかったが、下山中は多数のグループに遭遇。
花塚山は地元では有名な山のようで、春から夏は名前のように花が咲いているのだろうか?。登山口の麓にある公園は秋のためか、地域の子供がすくないのか、震災の影響が残っているのか、下山時もだれもいなく綺麗に塗られた水色の滑り台がポツント寂しい感じであった。
交信実績
2m FT8/5
40m FT8/3