登山日:2023年11月18日
「山の無線」2023フェスティバルの解散後、昨日確認した「大堤山」に向かう。宿からは近く、直ぐに駐車場のある沼津市体育館に到着。
沼津市の体育館の駐車場(上側)に駐車して出発。週末なので準備している間にも体育館利用の車が入ってきた。下山時でも1/3くらいの駐車状況であった。一旦下って、ミカンの無人販売所を曲がって集落内の車道を登っていく。柿やミカン畑の脇を進む。集落の終わりあたりにくると、これから登る「大堤山」が見えてきた。
集落を抜けると、車道は狭くなり通行止めとなっていた。
狭い車道を進んでいく
車道に作業運搬用の箱が置かれて通行止めになっているところに到着。ここから左の山側に向かう道が大堤山の登山道のようだ。地理院地図では実線になっているが、すでにこの先は藪が見えている。
登山道はほとんど藪状態であった。
ところどころに赤い杭があったので道にはちがいないが、かなり藪化している
藪が途切れたところもある。途中から実線に沿ってのぼっていったら藪が深くなって竹の密集するような状況になってきた。登山道ではなさそうな状況であったが、そのままGPSで確認しながら藪を進んでいった。しばらくは藪であったがなんとか抜けることができた。下山時に確認すると、より藪が薄いところがあり途中まではピンクテープがあったので、下山に利用したルートが正解のようであった。登りの時点ではどの方向も同じような藪であった。
藪をぬけると、低い笹がはえている植林地帯になり歩きやすくなってきた。山頂まではあと少しのようだ。
山頂付近を探すと、低い笹の間に三角点があった。植林地帯で眺望もなくあまり気分のよくない山頂であった。
誰もこんなところに登ってくる人はいないだろうと、三角点の近くにいつものMicrovertアンテナを設置。SOTAの旗はいつもアンテナの先端につけて目印にしているが、今回は下の方に落ちてきてしまっていた。(先端であれば早く気づいてもらえたか?)
標高も低く、樹林帯の中なので2mSSBサバイバルコンテストの期間であるが、40m/FT8を開始。順調に交信が進みそろそろ終了にしようとしていると、登ってきた方向から犬の鳴き声が聞こえてきた。複数の犬が追い立てているようだ。そうしている間に、銃声が断続的に2発、かなり大きな音だ。狩猟が始まったようで、これではこの藪の中で下山はできない。どうしようかと思っていると、笹のすれる音がして、何かが近づいてくる気配がした。立ち上がって振り返ると、猟銃を持った人が近づいてくるのが見えた。相手もこんなところに人がいるとは思わないようでかなりビックリしていた。藪の中で座って無音で無音で無線をしていたので気がつくのが遅れたようだ。アンテナの先に旗があればもって早く気づいてもらえてかもしれない。当然、何をしているのか聞かれ、猪と鹿猟が始まったとのこと。話初めていると、高齢の猟師も到着。安全に下山するルートを尋ねたがどこも藪が深いとのこと。そうしている間に無線連絡があって、仕留めたので猟は終了の連絡があった。犬の鳴き声も聞こえなくなったので猟は終了になったようだ。無線設備を片付けているあいだに2名の猟師は藪の中に消えていった。
下山は、登るときに途中で激藪の中を通過したので猟師の人が下山していった方向に下ってくと、登ってきたルートを過ぎて東側にいくと途中からピンクテープがあったのでGPSで確認しながらルートを探して下山。途中で、登ってきた藪道に戻ることができた。里山で人の登らないような山は登山道が藪化しているのを実感。また、藪山で見通しのない山中で狩猟に遭遇してしまったのは非常に怖かった。