今年は早々と梅雨明けとなったので、この時期ならば湿原の花が見ごろだろうと湿原のある田代山とその先の帝釈山に登ることにした。福島県側から林道を走って猿倉の登山口から登ることにしたので、前泊として近くの道の駅番屋に泊まることにした。道の駅会津田島までくると夜では食べるところはすくない。一旦右に曲がり田島方面に車を走らせて食堂を探す。5km程走ると夜20時30分まで開いている中華料理屋があったので遅めの夕食をとる。道を戻り、道の駅番屋を目指す。夜なので走行している車も少ない。道の駅番屋につくと車中泊の車がすでに2台止まっている。道路から離れた水平に近い場所に停車。夜間になると次々と車がきて朝には14台ほど停車していた。
朝起きて準備していると、前の国道を大型バスが3台連続して通り過ぎていく。尾瀬あたりにいくのだろうか?。あとで山頂で無線をした相手が会津駒ケ岳に登っていて、今日が会津駒ケ岳の山開きで多くの人がいると話されていた。あのバスは会津駒ケ岳の山開きの参加者を乗せていたのかもしれない。
道の駅番屋を出て尾瀬方面に向かいしばらく走ると湯ノ花温泉・田代山方面の看板に従い信号のある交差点を左折する。湯ノ花温泉を通り過ぎると集落がまばらになり、やがて林道らしくなってくる。舗装された林道が終わりダートの道になるとあと11kmとかの看板がでてくる。一部舗装がある場所があるが、ほとんどはダートで勾配は少ないがスピードは出せないので慎重に運転する。この林道は長く感じる。右側に広い駐車場が見えると北口の駐車場、ここにはトイレがある。この先300m程先に南口の駐車場がある。南口の駐車場に登山口があるので南口の駐車場にむかう。駐車場にはすでに5台の車が駐車している。まだ6時前であるがみんな早い。準備しているとさらに1台が到着。この先の栃木県側に向かう林道はここで通行止めになっていた。あとで地元の人から聞いた話では、昨年秋の台風で林道が崩れて復旧工事がされていないので通行できないそうです。
登山口の入り口にある説明版の下にパンフレットがあったので1部受領。湿原や登山道に咲いている花などの名前やコースについて書かれていたので参考になった。駐車場の先の登山口からはしばらくは沢の音を聞きながら登る。登山者のカウンタを通過してさらに登ると水場の案内がある。水場は少し下がったところにパイプが引いてありそこで水くみができるようになっていた。
登山道はこのあたりから急登が続く。登山道はよく整備されて階段状になっている。登山道脇の花を見ながら登っていく。最初の湿原である小田代が近づいてくると、樹木が切れて周りの山が見えてくるようになる。
途中、石楠花が咲いているのを見ながら登っていくと、小田代湿原に到着。一気に視界が開けた感じで明るい。しばらく湿原を楽しみ次の田代湿原に。
また樹林帯に入るが時々周りの山々が見えてくるので登った感じがする。田代山の湿原にでると素晴らしい風景が目に飛び込んでくる。登ってきた甲斐があることを感じる一瞬だ。ここの道標の案内には反時計まわりで木道を歩いて見学するようにコースの説明があったので矢印に従い木道を歩いていく。この時期はワタスゲが一面に咲いて綺麗だ。先行者はだいぶ早く出発しているようで、広い湿原には私たち以外はだれもいない。独り占めだ。
湿原をのんびり歩いていくと避難小屋のある場所に到着。隣に立派なトイレのある建物があり、その前にはベンチが多数ありよい休憩所になっている。でも木陰ではないので今日は暑そうだ。トイレは雪深いところなので階段を上り2階になっている。ドアを開けると中も非常にきれいで大は男女共有、男子用の小が別にあり手前にザックなどの荷物を置く場所がある。チップ制で100円。ここは土足厳禁で登山靴をはいたまま履ける大きなスリッパが複数用意されているので、靴でスリッパをはいて入る。基礎にある銘板を見ると平成23年にできたようだ。非常にきれいなトイレであった。
避難小屋の前には立派な道標がある。帝釈山まで1.9kmとなっている。ここから一旦下る。帝釈山への登山道は今までとは違い、シダが多くなってじめじめした感じの道になっていた。帝釈山への登りになると急こう配が続き、途中に短いハシゴが2か所出てくる。山頂が近づき岩が多くなってくると、上にはトンボが飛び回っている。2000mを越える稜線ですがすごいトンボの数だ。最後の石楠花を撮影したらトンボも一緒に撮れていた。
山頂は木々もなく今日は非常に眺めがよい。360度の眺望。先行者が1名休憩中でほぼ同時に馬坂峠から登ってきた人と合計3名になった。馬坂峠までは林道を1時間程度走ってきたそうだ。猿倉側よりも林道が長いようだ。次回に台倉高山に登るときは馬坂峠を利用しよう。
山頂の端にポールをセットして2mの4エレを上げる。風が少しあるが障害物がないのでよいロケーション。でも、周りにはより高い山があり無線はあまり期待できないようだ。山奥なので今日もFMでの運用とした。CQのあと順調にコールがあり7局と交信したあと撤収とした。新潟や山形などとも交信することができた。
山頂にいる間に多数の人が登ってきたが、田代山より馬坂峠側からの登山者のほうが多かった。馬坂峠からは短い時間で登れるからだろう。田代山の湿原まで行くことを考慮すると、どのコースがよいかは悩みどころ。
下山は田代山湿原は案内に従い別の木道を歩いていく。登って来た時とは違う風景が味わえる。こちらの木道脇にはニッコウキスゲも咲いていた。この時間になると多くの人が木道を歩いている。この湿原は周りの山々と木道脇の花を見ながらのんびりと歩けるので最高だ。
田代山からの下山では多くの登ってくる人達とすれ違った。比較的高齢の方の団体もいた。駐車場についたら大型のバスが止まっていたのでバスで来たようだ。運転手が暇をもてあまして外にいました。あと何時間待つのだろうか
登山日:2018年6月30日(土曜日)
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。 (承認番号 平30情複、 第450号)」また、本地図を複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければなりません。