天嶺山 <350m> (JA/SO-162) 静岡県賀茂郡河津町

静岡県の山

登山日:2025年11月16日(日)

東伊豆のR135号を南下していくと、河津町の手前からこれから登る「天嶺山」の丸くこんもりした山容が見えてきた。河津町の中心街に向かう道を右にみて海沿いにさらに南下すると、天嶺山に向かう車道の入り口があった。ここからは広い車道の登りが続いている。天嶺山に続く車道は旧別荘地に向かう道で途中で通行止めになっているとの情報は確認していた。途中、旅館「花海月」からチェックアウトした利用者がでてくるのを見ながら通過してさらに道なりに進んでいくと、いくつかの住居がありカーブの正面に三角の大きな住宅で複数台の車とサーフボードがある民家を過ぎて次のカーブを曲がったところにロープが張ってあり通行止めになっていた。

よく見ると「私有地につき立ち入り禁止」と書かれた標識があるロープで通行止めとなっていた。事前調査で、車道のピークには公園や社もあり途中にはパラグライダーの発進設備もあるので旧別荘地ではあるが車道は公道と思われるので、歩いて登っていくだけで旧別荘敷地内に入れなければ問題はないだろうと登山の準備をしていると、ナンバーのない、屋根に三脚を載せた車が登ってきてロープの前に停車した。なにやら作業をしている。作業が終了したようで向こうから話しかけてきた。車道に木々がでてきているので伐採している、10年前に移住してきた、当時は上の別荘に住んでいた人がいてピークまでの道路はその人が整備していたので綺麗になっていたが、転居してからは荒れてしまった。行政もなにも整備してくれないので自分ができることをやっている。ピーク付近はゴミが不法投棄されてしまっている。山頂の反対側の東側は公園があって眺めもよく良いところだったが今は荒れ果てている。不法投棄がこれ以上されないように、ロープで立ち入り禁止とした。山頂までの土地は部分的に所有しているとのことであった。また、山頂(三角点)の斜面は鉱物が採取できるので採取目的の人もいる(ネット記事から:静岡県伊豆半島河津町の南に位置する天領山では、慶長時代に江戸幕府直轄金山が開発され、近代には蓮台寺鉱山の支山として山頂周辺の大松鉱山北部脈、南斜面の大松鉱山南部脈が昭和初期まで操業されました)などを話されました。私からは、山頂でアマチュア無線を実施するために登ることを伝えると、問題ないとのことでした。この先も車でピークまで走っていけるのでロープを外して進んでよいと言われましたが、先の状況が不明なので、この位置から歩いて登ることにした。
ロープ手前の右側にあった伐採した枝を車で引きづって下っていった。この人は直ぐ下にある三角の家の人であった。伐採した木の枝は所有している土地の樹木のようでした。また、ピークまでの主道路は大きな枯れ枝もなく落ち葉はあるが車の走行には問題ないように整備はされていた。この人が整備をしているようだ。了解を得たので準備して出発。

カーブを曲がって進んでいくと、再度ロープが張られて通行止めになっていた

このロープによる通行止めは事前調査での各山行記録に載っている箇所のようだ

メインの車道はピーク地点まで倒木もなく落ち葉はあるが車で走れる状況であった

最後のロープのある場所からカーブを2カ所ほど通過して登っていったら、エンジンの音が聞こえてきた。振り返ると、軽トラで狩猟用の目立つオレンジのベストを着用した2人が乗っていた。荷台には3匹の狩猟犬も。鹿か猪狩りに向かうようだ。この山で狩りが始まってしまうと、獲物と間違えらると困ると思ったがとりあえず登ることにした。しばらく登っていると、登って行った軽トラが戻ってきた。ハイキングですか?と聞かれたので、天嶺山に登ると答えた。今日の狩りは中止したか、罠の様子を確認しにきたかは不明であったが、狩りが行われなくてホットした。数年前の伊豆の山では登山中に猪狩りに遭遇して怖い思いをしたので今回は回避できてよかった。

車道の中腹から見えた天嶺山方面

車道のピーク地点 舗装道路に落ち葉や枯れ枝がある 右手に別荘があった 西側が登山口になる

登山口側にある公衆トイレ跡 このあたりは駐車場や何かの休憩施設があったようだ

山頂にむかう方面は不法投棄と思われるゴミが散乱 スクーターや自動車(横転)もありゴミの山。山頂へはこのゴミの間を通過していく。

山頂までは登山道はないが尾根がはっきりしているので迷わないだろう。境界線の杭もある

ピンクテープも数カ所あった

登山道はないが尾根ははっきりしている

山頂に到着 中央に三角点がある 木々に囲まれて眺望はない

山頂付近にポールを設置して、40mBのEFHWを展開 ポールの色が緑なのでわかりにくいが中央付近に立てた 山頂にはなぜかピンクテープが多数あるが、山名を表示するものはなかった

まずは、40mのFT8を運用 SPOTしてCQを出すと順調にチェイサー各局と交信が進む。伊豆半島の南端であるがU/Vでも千葉県方面には開けているので交信できるかもしれないが、次に登る山があるので、40mだけ運用して下山とした

■交信実績■
 40m/FT8 15局

下山は往復とした。藪はなさそうなので、山頂から西に続く尾根からP.289を経由して下山するルートも面白いかもしれない

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