裏岩菅山 <2341m> (JA/NN-043) 長野県下高井郡山ノ内町

裏岩菅山 <2341m> (JA/NN-043) 長野県下高井郡山ノ内町

 

 裏岩菅山の登山口に到着するとすでに2台駐車している。まだ5時半になっていないが人気の山のようだ。朝食をとりながら準備をしていると、更に1台駐車してきた。隣の車の人も準備中で挨拶をかねて情報を交換。途中のノッキリまで2時間程度で山頂まで4時間程度をみているとのことであった。このかたとは下山はほとんど同行であった。この方が出発し、その後5名グループ出発した後を追いかけるように階段状の登山道に入っていく。
 登山道は直ぐに、水平の用水路と平行した歩きやすい登山道となる。朝の散歩をしている気分になるコース。こんな道なら楽勝だが、20分ほど歩くと沢にかかる橋を渡ると本格的な登山道となってきた。ここからノッキリまでは樹林帯の道で見晴らしはないが木陰になるので暑さがしのげてよい。ノッキリにはベンチが複数あり木陰で休憩にはちょうどよい場所だ。ここから岩菅山までの登りがこのコースでは一番つらいところ。岩菅山の全体が見えてくる。樹林帯を抜けているので山頂近くは岩の間を登っていくようで傾斜がそれなりにあるようだ。
 まだ気温が上がっていないのでよいが、陽が上がって日差しをまともに受けると暑さがこたえそうな登りだ。これから登るコースが見えているが、クサリがあるような登りでもなくいままで登ってきたところと大差がない。岩菅山の山頂につくと、先ほど登山口で話したかたがのんびりと休憩していた。岩菅山からの眺望もよいが、ここから裏岩菅山までの稜線もよい。 岩菅山は二百名山になっているが、稜線伝いにある裏岩菅山はさらによいと思うがどうだろうか。
 岩菅山への稜線をたどっていく。稜線は若干の起伏があるが見晴らしがよく、登山道脇には各種の花が咲いている。雪解け後であればもっとたくさんの花が咲いているのだろう。裏岩菅山にむけて稜線を歩いていくと、ノッキリ付近で抜いていった若者が裏岩菅山から戻ってきた。時間を聴いてみると、裏岩菅山まで2時間15分で登れたとのこと。さすがに早い。
 裏岩菅山の最後の登りも緩やかで気持ちがよいコース。山頂には登山口と岩菅山で一緒だったかたが休憩していた。裏岩菅山も360度の眺望。山頂は広くはないが周りにハイマツが生えているだけで見晴らしがよい。山頂の標識が消えかかって読みにくい。岩の山頂なのでアンテナのポールは地面に打ち込んでの固定ができないので、ハイマツの木を利用して建てることにした。すこし曲がってしまったがハイマツは軟らかく背が低いので真っすぐに固定するのは難しい。

登山日:2020年8月10日(月)

 無線はいつもの2mのFT8を運用することに。2/3λのヘンテナをセット後、APRSを送信するがもどりがないので送信がうまくできていないようだ。状況が不明なので、APRSは諦めてFT8を運用することにしてケーブルをFT-817NDに差し替える。モニタを見ると1局だけ見えている。空きポイントを確認してCQを出すと数回後に応答があった。その後も順調にコールがあり11局交信し途切れた時点で、6mに変更することにした。運用開始時間が予定よりも早くなり、APRSも送信できていないのでいつものチェイサー局と交信できるか不安であったが交信することができてよかった。
 6mの短縮VDPにアンテナを変更してモニタを確認すると数局見えている。CQを出すと順調に呼ばれ8局交信し呼ばれなくなったタイミングで終了とした。交信が終わるころには山頂の登山者が5名に増えていた。ここでも、「何をしているのですか?なにかの測定ですか?」と尋ねられ、パートナーがアマチュア無線とかわりに答えくれた。無線機は登山者から見えずにタブレットだけをみているので不思議がられたようだ。
 アンテナを撤去して収納しているときに、山頂付近の花の周りに見たこともない綺麗な蝶が飛んできた。大きなカメラをもっている人が撮影しようとしたがじっとしていることはなく、すぐに飛んでいってしまった。稜線の登山道脇の花の周りには蝶が飛んでいたがあのような蝶は初めてであった。
 下山は稜線を岩菅山まで戻る。帰りは稜線を楽しみながらゆっくりと歩いていく。岩菅山には少しの登り返しがあるが開けた稜線では気分的に楽だ。岩菅山に戻ると山頂には朝登って来た時とは違い多数の人が休憩していた。裏岩菅山に向かう人は2割ほどで大部分はこの岩菅山までとしているようだ。裏岩菅山までの稜線がすばらしのでもったいないような気がする。山の名称も「裏」岩菅山ではなく、「裏」がつかない別の名前のほうがよいと思う。「裏」がつくのでメインではないように感じてしまう。
 岩菅山で休憩。稜線を歩いているときにAPRSが送信できなかった原因に思いあたるところがあったので、無線機を取り出して付属アンテナを付けて確認し、試しに送信てみたら正常に送受信できた。ちょっとしたミスであった。
 岩菅山からの下山は途中からノッキリまで5名のグループの後をついていくことになった。ノッキリからは登山口で一緒だったかたと女性1名の後を追いかけるように下っていく。途中で登山道の真ん中付近に時計のようなものがが落ちていた。腕時計の時計部分を改造しているにみえるが計測機能をもったもののようだ。先行して下山していった女性か登山口で一緒だったかたのものかもしれないので拾っておくことにした。ノッキリからの下りが終わりアライタ沢にかかる橋のたもとに到着すると、先ほどの女性と5名の男性グループが休憩していた。女性のかたに拾った時計のようなものを見せると、「私のもの」と、ザックの外側に着けていたもののようだ。なんとか、持ち主に戻ってよかった。

交信実績
 2m FT8/11局
 6m FT8/8局

 

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