SOTAで指定している点1101は六郎地山の尾根伝い(北1.1km付近)にある無名のピークである。地理院地図によると、このピークだけを目指すならば林道(河原小屋三の宿線)を利用して、そこから尾根伝いに登るのがよさそうだ。しかし、事前調査によると林道は大滝で通行止めになっている。このルートはヤシオが咲いている季節には登る人がいるが、この季節ではだれもいないだろう。今週も林道歩きが多くなるが、雪がなく落葉しているこの時期なら日光方面の山々も見えるだろうと期待してでかける。
古峰ヶ原方面に向かい、「一の鳥居」が見えてきた手前で直進して東大芦川沿いに大滝に向かう。民家が終わり山深くなって、それにつれて道が狭くなってきたころに、道路脇で電気工事が行われ交通整理の人がいた。この先は大滝で通行止めになっているので車はこないだろうが、ルールなのだろう。大滝の少し手前で林道から少し入ったところでソロキャンプをしている人がいた。帰りにも同じ場所にまだいた。紅葉の季節でもないのでここは誰もこなくはやりのソロキャンプだろう。
大滝に到着すると、予想通り通行止めになっていた。右側には駐車場があり、6台駐車できるように区画が整備されている。通行止めの先には東屋があり、柵の向こうには滝が見えている。紅葉の季節なら絵になるような場所だ。準備して出発。林道歩きは1時間程度を予定。林道は今まで走ってきた道よりも広くよく整備されている。林道の終点の滝ケ原峠までの間でどこか崩落しいるために、通り抜けできないので通行止になっているようだが、取りつき点までの区間は特に問題はなかった。林道を約50分ほどあるき、標高差300mを登ってきた。峠?には林道の案内図があり、近くの斜面には登った後のように見えるがかなりの勾配とザレ場であった。林道を少し進んで裏側に回ると杉林の中を登る取りつき点があった。ここからなら勾配が少ないので登りやすい。この六郎地山方面への取り付き点の林道を挟んで反対側の法面には、三の宿山への取りつき点となるロープのハシゴが見えている。噂通りにすごい斜面だ。とても登れそうもない、まして下ってくることは至難だ。すこし先には法面の間から登るルートもあるが、いずれにしても杉林の急斜面。ここを起点に、点1101と大木戸山を目指すのが理想だが大変そうだ。
六郎地山方面への取りつき点から登ると尾根はやせ尾根であった。尾根はザレ場になってアップダウンが続く。西側は谷になって滑落するとケガではすまなそうな落差がある。東側も落差があるが、樹木があるのでまだよさそう。若干東側によりながらザレたやせ尾根を歩く。登りより下りが大変なので、下山のほうが緊張しそうだ。やせ尾根を抜けるとやっと普通の尾根になってきた。この辺りからはほぼ登りとなる。南側に尾根を回り込むように登っていくと山頂は近い。この辺りからは落葉した木々越しに日光方面の山々が見えてくる。男体山はひときわ大きくみえる。奥に見える山はまだ白い。
山頂近くの登山道脇に栃木県と刻まれた石の標柱があったが、ここが最高標高点ではなく、15mほど先が最高点のようだ。点1101のピークには特に何もなかった。落葉している季節なので木々の間から山々が見えるが、葉がある季節は眺望は望めないだろう。地味なピークの山であった。登ってくる途中の林道から見えた山容もあまり特徴がない感じがしたが、登ってみても同様であった。
登山日:2021年3月18日(木)
無線は予定より到着時間が遅れてしまった。やせ尾根の通過に時間がとられた。まずは、2mのヘンテナをセット。山頂付近は木々が多く、アンテナの場所探しにはいつも苦労する。ほぼピーク付近に設置して、まずはAPRSを発信。リプライがあったので届いていることを確認。その後、FT8をモニタするとSPから音が聞こえてくるので入感はあるようだ。SOTA-IDを送信して送信状況を確認後にCQを出すと、すぐにVVH局から応答があった。その後もチェイサー各局より応答があり順調に規定局数を達することができた。続いて、6mに変更する。6mの短縮V型ダイポールをセットして上げると、木々に接触してしまった。アンテナの位置を変更することにした。位置を変更して東京方面に向けてCQを出すと各局より順調に応答があり、このバンドでも6局交信することができた。コールしていただいた各局ありがとうございました。
下山は登ってきた道をそのまま戻る。下りは前半はよいが、後半のザレ場のやせ尾根は慎重に時間をかけていく。林道が見えてきても安心はできない。林道に下りてきた時はホットする。ここからまた林道を歩いていく。下りの舗装林道も結構足にくる。このコースは長い林道歩きと、やせ尾根に注意です。
交信実績
2mFT8 6局
6mFT8 6局