登山日:2021年9月7日(火)
このところ雨の日が続いている。9月7日は久しぶりに雨がない予報。9月初旬にしては気温も低めなので、近くにある宝篋山に登ることにした。今回は、移動用につくりなおしたHF帯用のアンテナの試験も行う予定でHF(7、14、18)と6mおよび2mのアンテナをすこし重くなるがもっていく。
6号線を北上して登山口のある小田休憩所を目指していくが、今日はいつもより交通量が多く時間がかかった。到着した小田休憩所の駐車場は、第二駐車場は半分ほど駐車している。やはり久しぶりの晴れで地元の登山者の方が多くいるようだ。
今日も、登りは「極楽寺コース」、下りは「小田城コース」として8時頃に出発。稲穂が色づいた田んぼの中ん道を進んでいくと、下山してくる人にであった。夜明けと同時に登っていったようだ。極楽寺コースは沢沿いに登っていく。数日の雨の影響か小さな沢や滝にはいつもより多くの流量がある。ほぼ1時間弱で山頂に到着。広い山頂の多数のベンチには点々と休憩しているグループがいた。
今日はHFアンテナの試験でラジアル線があるので、なるべく登山者の邪魔にならように離れた場所にあるベンチで休憩することにした。登ってくるときは晴れていたが、山頂に着くころには雲が多くなって、目前に見える筑波山の上空には怪しい雲がでている。日差しがないとひんやりとして寒いくらいだ。
アンテナはMicrovertのラジアル分離型。いままでは、同軸をラジアルとして使用するタイプを使ってきたが、複数のバンドにでるためには同軸をそれぞれに準備する必要があるので7MHzだけを持参していた。また、同軸は1.5Dを使用してもそれなりに重量がある。そこで、ラジアル(カウンターポイズ)を分離するタイプを作製した。近所の公園では結構よい値の測定値ではあるが実際の山岳移動ではどうだろか。
複数のバンドにでれるように、7Mhz用と14、18Mhz用の2種類のコイルを作製。ラジエータは長さを現地の状況により変更する必要がでてくるので、50MHz・V型ダイポールアンテナ用に購入した、旗振り棒(1.55m)を活用した。
ラジアル部分はAWG#20が安価に入手できたので2組作ってみた。MicroVertはラジアル(同軸)の這わせ方で共振点が大きく変わるので複数本にすれば安定するのではないかと予想した。ラジアルは本数が多い方がよさそうだが、山岳移動では重さと現地での展開の兼ね合いになる。2-3本が限度だろう。
まずは、18Mhzから始める。近くの公園での試験でマークした位置よりもラジエータが10cmほど長くして共振点が指定ポイントにあった。カウンターポイズは2本の内1本を移動させてもあまり共振点は変わらない。ラジエータの長さで変更できるので使いやすそうだ。給電点を上げると少し共振点が上に移動する。2m程に給電点を上げてバンド内をワッチ。平日ではあるが海外を含めて多数の局が見えている。
SOTAのSPOTに上げて、空きポイントを探してQRPの2.5WでCQを出してみる。しばらく応答がなかったが、ロシアから応答がありその後はチェイサー各局からも応答があった。断続的にCQを出してなんとか6局交信できた時点で、14MHzに変更。ラジエータを延長し、ラジアルもプラス。
14Mhzの14.074は18MHzよりも多数の局が見えている。ここで、SOTAのポイントである14.092に移動。さすがに何も見えていない。とりあえずCQを出してみる。SOTAのSPOTにアップしようとしたが、なぜかスマホが繋がらない。しばらくCQを出してみたが応答がないので14.074に移動。空ポイントを探してCQを出すとしばらくして中国から応答があった。その後、再度14.092に移ってCQを出しているとVVH局から応答があった。その後もCQを出してみるが応答がないので7MHzに変更することにした。
コイルを7MHz用に変更し、ラジエータとラジアルの長さを変更。7MHzも近所の公園とは違いラジエータは長めに変更して共振点があった。7MHz他のバンドよりも共振点が狭い。このバンドも給電点(コイル位置)を上げると共振点が上昇する。さすがに7MHzは多数の局が見えている。ここでもSPOTしようとしたがなぜかスマホが接続できない。空ポイントでCQをだすと数回のCQのあと、順調に呼ばれる。ここでもVVH局から応答があった。いつもワッチしていただき感謝です。途中にあまり高い山がないので直接波で届いているかもしれない。
今回の試験では、ラジアルは複数あったほうが安定することと、旗振り棒をラジエータに利用しても十分アンテナとして機能することがわかった。また、MicroVertアンテナはラジアル分離型でも利用できる。旗振り棒は2本持参して、6mVDPとHFのMicorvertに使えることがわかったので、今後はこのスタイルで山岳移動では使ってみよう。今後の課題としては、コイルとラジエータとして利用した旗振り棒の接続方法を検討する必要がある。
交信実績
17m/FT8 6局
20m/FT8 2局
40m/FT8 10局