なかなか登れなかった奥日光の太郎山に登ることに。ここも自宅からは遠いので前泊とし、今回も光徳の駐車場を利用することにした。夕方17時過ぎに到着すると大きなザックを背負った夫婦連れがいたので、太郎山にいったのであれば情報を聞こうと声をかけた。すると、山に登らずに奥日光を40kmほど歩いてきたとのこと。朝3時に出発して今まで歩いてきた、最後に山王峠からここに下って来たと話された。見るとこの駐車場に車を止めて周遊してきたようだ。すごい人もいるものだ。明日、太郎山に登ると伝えると、笹が茂っていて登山道がえぐれているので注意したほうがよいとアドバイスをいただいた。どうも、以前に登っているようだ。
朝は4時30分に起きて朝食を軽くとり、登山口である山王峠に車を走らせる。登山口の手前の左側に5台程度駐車できるスペースがある。ここが駐車スペースのようだ。この先も数か所路肩に止めれそうな場所があったが、広いスペースとした。ここから登山口までは歩いても3分程度であった。駐車スペースから山王林道を峠に向けて登っていく、カーブミラーのある道を曲がり右側に雨量観測所のアンテナを見て少し進むと峠の手前に太郎山と書かれた登山口があった。
登山口は事前に調査した情報では、笹が密集していてかき分けていくような状態になっているとの情報であったが標識の周りから綺麗に笹が刈られていた。最近刈られたようだ。山王帽子山の山頂まできれいに笹が刈られて、登山道としては最初から急登であったが登りやすかった。
50分程登ると山王帽子山の山頂に到着した。今日は登りはじめから強風であったが、この山頂までは樹林帯でありあまり風の影響はないが涼しい。山頂でじっとしていると寒いので少し休憩して太郎山に向かう。山王帽子山は木々に囲まれてあまり眺望はよくない。
山王帽子山からの下りも結構な急坂である。ここからは低い笹なので笹は刈られていなかったが、一旦平らになった場所で笹の深いところは笹が綺麗に刈られていた。さらに小太郎山との鞍部まで下り、ここから太郎山に向けて本格的な登りが始まる。小太郎山が近づいてくると稜線にでる。ここまでは樹林帯の登山道なので見晴らしはほとんどない。稜線に出ると明るくなるが、結構風がつよいので肌寒い。飛ばされないように帽子をしまう。
小太郎山からの眺望は奥日光が箱庭のように見えて素晴らしい眺望でした。小太郎山の手前で抜かれた地元の方はすでに小太郎山から次の太郎山に向けて剣ヶ峰の岩場を登っている姿が見える。見ていると剣ヶ峰の手前で左に折れて姿が見えなくなった。剣ヶ峰を乗り越えないで脇にいったようだ。ここは巻き道があるとのことなので同じようにいくことにする。
小太郎山から先は今までの樹林帯とは違い岩場がでてくる。狭い尾根道なので慎重に進む。岩を登るとすぐに剣ヶ峰に到着する。登山道は直進すると数メートル先に剣ヶ峰の標識が岩に止めてあるのが見える。ここで、左側を見ると少しくだり気味に巻き道があるのを確認した。ここは普通にあるいてくると直進して剣ヶ峰を越えていくような感じになってしまうように道が続いている。明確に巻き道の案内があると安全と思われる箇所です。なお、先行していた地元の人が戻られた時に話をする機会があり、その方の話では昨年もこの剣ヶ峰で1名に方が滑落して亡くなられたそうです。このコースで唯一危険な箇所です。
通過した剣ヶ峰の先から、剣ヶ峰や小太郎をみると結構迫力がありました。剣ヶ峰を過ぎて、やせ尾根を通過しると太郎山までは明るい稜線歩きになるので登山道脇には各種の高山植物が咲いていました。石楠花の密集したところもあるので、咲いている時期はきれいだろうと想像。数株ほど咲いている石楠花もありました。
山頂は誰もいなく、先行していた人はすでに下山。先行していた人は今日は2時間15分だったといっていましたが、私たちは3時間でした。
山頂はひろく見晴らしもよいので、今日のように風のつよい日はじっとしていると寒い。梅雨時なので湿度が高く晴れているがぼんやりした感じの景色。隣の男体山はどっしりとして迫力がある。
風が強いが2mの4エレを上げることにした。風が強いので高さは2m程度、それでも風でアンテナが振り回される。平日であるが、高さがあるので4局程度はできるだろと思ったが、心配していたようにFMはかぶりがひどい。なんとか空きを見つけてCQをだし、いつも読んでくれる南会津の局からコールがあった。その後なんとか合計6局交信できたので下山とした。
小太郎から下って山王帽子山へは登り返すことになる。気温がひくいのでさほど汗もかかずに登っていく。登り返はいつもきつい。
山王帽子山は樹木がじゃまするので簡単なRH-770のロッドアンテナを3.5mほど上げて簡易に運用することにした。それでも千葉県方面に相性がよいらしく順調に5局交信することができた。平日でもそれなりの高さと関東平野に開けていれば何とかなることを認識できた。
登山日:2018年6月25日(月)
「この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図25000を複製したものである。 (承認番号 平30情複、 第450号)」また、本地図を複製する場合には、国土地理院の長の承認を得なければなりません。