天久山(天気山)~P777 <777m> (JA/TG-057) 栃木県鹿沼市

天久山(天気山)~P777 <777m> (JA/TG-057) 栃木県鹿沼市

 

天久山(天気山)山頂と祠
P777付近

冬になってきたので、久しぶりに栃木の低山でかけることにした。栃木はまだ登っていない山が多数ある。今回は鹿沼市にある名前のないピークであるP777とした。情報によると、P777へは羽賀場山を経由して周回するコースがあるようだが、下山してからの車道歩きが長いので天気山を経由して往復するコースとした。事前情報によると、天気山への登りはかなり急登で天気山~羽賀場山のルートはあまりよくないようだ。実際に登ってみた感想としては、天気山までは急登ではあるがさほどではない。しかし、天気山からP777にかけては地図上では現れていない岩のピークが多数あり、巻いていくか登るかがわかりにくく判断に時間を要した。この間は標識もなく、テープ類もあまりなく落ち葉で登山道も不鮮明であった。
 鹿沼ICから登山口のある下大久保に向けて走っていく。道路沿いに登山口の標識があるかと思っていたので登山口に曲がる位置を通過してしまった。GPSで位置を確認して登山口に向けて曲がっていくと、少し走ったら登山口の標識が見えた。登山口のある場所にもスペースがあるが、先に倉庫のような建物があるので道路沿いに先にいくと、20m程先に4台程度駐車できる空き地があったのでここに駐車することにした。
 登山の準備をしていると、地元の人が軽トラでと通りかかり、話かけてこられた。これから山に登ることを話すと、この山の名前がいつのまにか「天気山」になってしまっている。本当は「天久山」で、なんで天気山になったのかわからない。山頂には神社があったが、すでに朽ちてしまっている。一宮、二宮がある。登りがきつく、這うようにして登っていったと話してくれた。登っていく途中の標識には、たしかに天久山(天気山)となっているものが多い。古いものは天久山と表示されている。天久山を天気山と聞き間違いしたのだろうか。
 登山口の標識がある場所から、これから上る天久山やP777が見える。登山口からあぜ道をあるき、山道に入る前に墓地の中を通過していく。墓地の先は暗い杉林になっている。登山道は杉林と自然林の間を歩きしばらく歩くと薄い笹薮の道になっていた。この辺りは登山道が不鮮明で標識があるとよい場所だ。笹薮を抜けるとあとは杉林の緩やな登山道が続く。二宮・一宮経由二宮との分岐点からは、二宮に直接登るルートを選択。この辺りからはさらに滑りやすい急登が続いて、二宮の前にに到着。二宮は小高い岩の上にあり、岩の間を登って少し東側に回って降りるようになっていた。二宮の周りの木々は紅葉が終わりかけていた。二宮をすぎると、落ち葉の積もった急登が続き、時々ロープがあるが滑りやすさは同じ。最後の急登を登るとやっと天久山(天気山)の山頂に到着。山頂には案内図と祠がある。
 天久山から羽賀場山への途中にあるP777に向かう。ここから一気に岩の間を下っていく。鞍部は見えるが岩を直登するのか、巻いていくのかがわかりにくい。時々古いテープがあったが、落ち葉が積もった斜面は滑りやすくルートを探しながらアップダウンを繰り返す。地図では表現されていないが、岩のピークがいくつかある。コースではこの辺りが一番大変でした。一旦鞍部におりて先をみるとやっとP777のある山頂が木々の間に見えてきた。急登を登ると山頂付近に到着。木々の囲まれて見晴らしもなく、アンテナを上げるスペースもないので、少し下がった陽のあたる広葉樹のある場所に移動して無線を行うこととした。

登山日:2020年11月14日(土)

6m用の短縮V型ダイポールを木々の間に上げる

 無線は、開始時間が天久山からP777までの登りに予想外に時間がかかり予定時間を遅れてしまった。北関東であるのでJ型アンテナでもなんとかなるだろうと、2mはすぐに設置できるJ型とした。それでも、ポールを継ぎ足して5mほどに上げると木々にあたってしまうので、1段下げた。
2mFT8でモニタを見ると、数局見えている。空きポイントでCQをだすと、数回のCQのあとで応答があり、いつものチェイサー局とも交信ができた。2mFT8で4局交信後に、6mFTを運用。2mよりも強力に入感している。CQを出すと直ぐに応答があり6mも4局交信し途切れた時点で終了とした。
 下山は来たルートを戻ることにした。アンテナを設置した場所から登り返す。下山ではあるが、天久山までは岩のピークのアップダウンが続く。一度登ってきているので、岩のピークを直登か巻くかが解っているのでスムーズに天久山まで戻る。しかし、落ち葉の積もったこの季節はルートが解りにくく滑りやすく気が抜けない。天久山からも、いきなりの急坂。ところどころロープがあるが、下りは落ち葉で下が解らず慎重に下る。二宮のある岩の手前のロープのある急登で登ってくるカップルに遭遇。本日登山中にあったのはこの2人だけ。この山はあまり登る人がいない山のようだ。天久山の山頂も素晴らしい眺望があるわけでもなく、林の中の登り一辺倒なので人気がないのがわかるきがする。

 


気になった標高

 天久山の山頂には標高777mの標識があった。地図でみても、天久山とP777の標高があまり差がないように見えるので、帰宅後に地理院の地図で確認してみました。
 下記の地図は、色別標高図により標高の確認をした図になります。この地図からは、標高786.3mで天久山の山頂がマーク(オレンジ色)になっていることがわかります。あきらかに、P777より天久山のほうが標高が高い。

下記の地図は、上図と同じですが中心点をP777に合わせた場合で、P777はこの地図では標高が780.6mとなっています。

従って、TG-057は位置がP777ではなく「天久山(天気山)」になるようです。また、標高は786mで位置は36.634356/139.642888
SOTAの位置が天久山(天気山)となると、登りやすく山頂の様子からも無線も運用しやすくなると思われます。

 

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