2020年最初の登山は初詣でを兼ねて、茨城県の歴史ある神社(神仏一体)の裏山になる東金砂山に登ることにした。この東金砂山は過去に2回登って無線を運用したが、1、2局しか交信できていないところ。この時は山頂にこだわってピークの藪の中で運用したので低山で林に囲まれた藪での運用であったため、アンテナもまともに設置できなかったので今回はピークの藪から出て、林道側を少し進んだ開けた場所で運用することにして出かけた。標高も数メートル低いだけなのでSOTAの規定はOK。アンテナもU/VでNGの場合もあるのでHFのアンテナも2種類もっていくことにした。
いつものように、常磐高速の那珂ICでおりて一般道の349号線を北上。茨城県の道は信号も少なく距離の割には早く神社の駐車場に到着。駐車場には他に車はいない。ここから東金砂山までは神社の前の林道を歩いて、ピーク点は林道から少し入った藪のようなところなので、ほとんどは林道歩きになる。登りらしい登りもあまりないので防寒対策で少し厚手の服装にして、無線運用でじっとしていることに耐えられるようにしてみた。
林道を歩き、左に神社の本殿に登る道の分岐点にくると、林道にはチェーンゲートがあり、一般車は通行止めになっている。ここをまたいで通過し、林道をしばらく進むと登り坂のカーブになりカーブ地点にカーブミラーが設置されている場所に到着。前回は、このカーブの点前から藪をかき分けて登っていった。今回は冬枯れで登りやすい。すぐにピーク地点にある廃小屋が見えてきた。地図上ではこの廃小屋の周辺がピークのようだが、特にピークを示すものはない。かろうじて以前は登れたような鉄製の櫓のようなものが設置されている。近くには、赤い灰皿のポールが残っていた。この小屋は以前は営林署の休憩所か監視所だったようだ。このピークから林道側に降りれる薄い踏み後の道がみえたので、ここから林道側に下ってみた。また、このピークには西側にある三角点(459m)から通じる薄い踏み後と緑のテープが続いていたので、三角点側からのルートもあるようだが、今回は三角点側にはいかなかった。
林道側に降りてみると、カーブミラーの手前からの登るよりもこの降りた林道側から登ったほうが藪が薄いので登りやすい。この林道に降りた地点から北側に林道を少し歩いていくと、林道により削られた斜面になったところがあり、東側に回り込むとその上部にでることができ、この斜面の上は伐採されているので見晴らしがよいのでここで無線運用を行うことにした。伐採後に植林されている樹木はまだ1.5m程なので数年は見晴らしはよいだろう。近くに高い木も数本あるので木に引っ掛けてのHFのアンテナも展開しやすそう。ここからは東側に太平洋の一部が見えているのでHFの運用にはよさそう。
登山日:2020年1月3日(金)
無線は、まずは2mで運用を開始、過去この周波数ではほとんど交信できていないが、今日はNYPなので地元の局もでていると予想。2/3λのヘンテナを3m程あげてCQを出すと早速地元の局から返答があった。その後も2mFMで順調に交信でき直ぐに4局交信することができた。やはりNYPはでている局が多いのでこのような山奥でもなんとかSOTAのポイントをゲットすることができた。その後、2mSSBで1局、これも地元局でした、SBBは当初予定の周波数は使われていたのですこし上でCQを出し続けていたが応答がない。SSBからFT8に変更することにして、時刻を合わせてしてからソフトを立ち上げCQを出すが応答がない。アンテナの方向を変えながらモニタしても入感がない。しばらくCQを出し続けていたが応答がないので2mからHFに変更することにした。HFはまずはBugWorm_EFHWを上げて14をモニタ。SOTAポイントの14.092は入感がなくCQを出すが応答がない、14.074をモニタすると多数の海外局が見えている。14.074で強い海外局に応答すると2局程交信できたので、装置やアンテナには問題はない。14.092に戻ってCQを出し続けてみたがやはり応答がない。ここで14をやめて、7にでることにした。山ではほとんど7は出ていないので初めてVCHを上げてみたがSWRが下がらない。SWRがよくないが、CQを出してFT8で2局交信した時点で無線は終了とした。VCHは見直しが必要だ。
帰りは、林道から本殿のある方に向かい本殿で初詣でを行い、急な階段を下って駐車場まで戻った。さすがに正月なので駐車場はこの時間は満車でした。
東金砂山の標高?
東金砂山の標高は、490mと494mの2種類が一般的にWeb等に存在しています。最高標高は複数あるあるわけはないので、どれが正しいのか調べてみました。ちなみにSOTA,ヤマケイでは490m、日本山名総覧、地元自治体(常陸太田市)の紹介HPでは494mと表記されています。
この東金砂山はSOTAの特徴がよくでている場所だと思います。地理院の地図では、三角点(B)が近くにありかつ、三角点より高くポイントで標高が明示されている地点(C)がある。漠然と地理院の地図だけみると、P481(c)が山頂のようにみえる。実際にこの(C)地点を山頂として登っている記事がある。(C)地点は本殿の裏あたりの小高い杉林の中です。地図でも(A)点がこの地域の最高標高点とは一見わかりにくい。 SOTAはこの地域の最高点をさしているので(A)になるわけで、このようなところがSOTAの指定している場所と理解しています。 そこで、この(A)点の標高が気になるわけです。標高は国土地理院の5mメッシュの数値標高データを基に決定していると思います。下記のURLの国土地理院のWebサービスでも490mではなく、493mを表示しています。494mでないのは、小数点以下の扱いによるものでしょう。 したがって、494mが東金砂山の標高と思われますので、本Webでは494mと表記しています。
地理院地図 (電子国土Web)試験公開版
http://maps.gsi.go.jp/#17/36.680324/140.499038/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1