昨年の台風で直撃した御殿山は復旧が終了したようだがどうなっているのだろうか。およそ1年ぶりに御殿山に登ってみることにした。台風以来、千葉の山は被害が甚大で主な山は通行止めになっているところが多く、冬の登山に最適な千葉の山々は登る人が少なくなっているようだ。
いつものように「道の駅富楽里とみやま」により、つみれ汁セットで腹ごしらえ。ここから登山口のある高照寺前の駐車場まではわずか。道路沿いの家にはまだブルーシートで覆われているところが点々とある。まだ、昨年の台風の影響が残っている。登山口の駐車場につくと2台ほど駐車しているが、地元の人のようだ。丁度トイレの清掃が終わって地元の人が帰られるところ。トイレの清掃ありがとうございます。登山の準備をしていると、県内ナンバーの車が入ってきた。これから登山に向かうようだ。この人とは山頂でお会いしました。
駐車場から登山口に向かう標識には通行止めの案内がないので御殿山までは復旧が終了しているようだ。道路を渡って山に向かう舗装道路を歩いていくと、すこし登った民家の脇にはロウバイが満開で先にある梅も咲き始めていた。足元の水仙も綺麗に咲いて独特の香りがしている。この先も意外に急こう配の舗装道路が続く。最後の民家を右に見て、やっと登山道らしい道にはいっていく。このあたりまでは倒木などの台風の影響がみられない。登山道らしい道を登っていくと、中間地点に大黒様に到着。この辺りは見晴らしがよい。当然、木々がないので昨日の雪が残っている。大黒様からは山頂直下まではあまり起伏のないハイキングコースを歩いていくと、ところどころに倒木を伐採した跡が見えてくるようになった。
山頂へはロープがある急登とトラバースして反対側から登るコースに分かれる。今日は、昨日の雪がトラバースルート上に残っているので、急登を登る方が安全のようだ。こちらは雪がついていない。急登を登りきると山頂に到着。山頂にあるマテバシイの木の枝がかなり折れて、切られている。三角点付近には伐採されて大きな枝がまだ残っていた。山頂にある東屋に近い部分の枝が風で折れてなくなっているので、東屋周辺は以前より明るく感じる。シイの大木以外にも周辺の木も枝が大部折れて東側の鴨川方面が見晴らしがよくなっている。大日山に続くツバキの木はこのあたりは影響がなかったようだ。大日山に続くルート上には通行禁止の標識が設置されているので、この先は倒木の整備はまだ終了していないようだ。しかし、南房総の低山でこんなに雪が残っているとは予定外でした。
登山日:2020年1月19日(日)
無線は、山頂近くの伐採された木の跡辺りで行なうこととした。東屋は日があたり場所的にはよいが、日曜日でこれから登ってくる人が多そうなのでパス。今日もまずは2mでAPRSを発信後、FMを運用。地元館山市の局と交信したが、後が続かないのでFT8に変更。FT8の運用を始めると、最初のCQでVVH局と他局から同時に呼ばれた。ソフトは自動的に他局に返答。このあたりは自動でソフトが行ってしまうので介入の余地がないようだ。その後VVH局とも無事に交信することができた。今日は今までで一番2mFT8が賑やかに見えている。その後も順調に連続して呼ばれ6分で5局交信。ここは東京湾から富士山も見えているので標高は低いが無線的には場所はよさそうだ。鴨川の先に太平洋も見えているので、HFも期待できそう。2mで局数がクリアできたので、6mに変更。アンテナを短縮VDPにしてワッチするが、意外に見えている局が少ない。CQを出していると2局連続して交信後、CQが出ている2エリアの局をコールするが応答がなかった。その後、CQを出して2局交信後に山頂には他に人がいなかったので、試験的に1/4波長の7MのEFHWで運用してみることにしてアンテナを展開。2局ほど交信後に撤収とした。14M-21M用のBugwormEFHWであるが、14がよくないときは7にも出れそうだ。展開したアンテナをかたずけていると登山者が2名登ってきた。その後も2名来られて山頂も賑やかになった。よいタイミングでかたずけることができてよかった。
下山は大日山方面に下って巻き道で帰ることにして、巻き道に差し掛かると前方から大きなザックと手に三脚のようなものをもって登ってくる人が見えた。この巻き道には雪が残っていて狭いので手前で待つことにした。近づいてきた人を見ると、ザックにはアルミのパイプの束が、手には三脚ではなくポールを持っていたので、思わず声をかけた。やはりアマチュア無線をやりに来られたとのこと。ザックは30kgあるそうで見るからに重そう。当局のお手軽運用とは比較にならない。この方とはまだ交信したことがないが、そのうちに交信できるだろう。
交信結果
2m FM:1
2m FT8:5
6m FT8:4
40m FT8:2