点438(藤坂峠南東1km付近) <438m> (JA/TG-081) 栃木県足利市名草上町

点438(藤坂峠南東1km付近) <438m> (JA/TG-081) 栃木県足利市名草上町
P438付近 祠があるが木々に囲まれて眺望はなく南側は植林地で日当たりがない

 栃木県足利市の藤坂峠から馬打峠にかけて「関東ふれあいの道」が通っている。ここは、名草巨石群から行道山にむけてのハイキングコースになっており、多くの山行記録がある。しかし、SOTAで指定しているサミットである点438mへ記録はみつからなかった。このあたりでは一番標高が高い場所になるので登っている人はいるのだろうが記録を公開していないか、私の探しかたがよくないかもしれない。あまり情報がないので、登りやすいと思われる藤坂峠から「関東ふれあい道」を経由していくルートが高低差も勾配も少なそうなので藤坂峠から往復することにした。
 藤坂峠付近は交通量も多く、駐車スペースもないので名草上町側に下がった広い場所に駐車することにした。駐車場所から藤坂峠にむけて車道を歩いていくと、道路から見える斜面の下側に多く不法投棄物が見えている。道路が直線になっている部分には谷側にネットが張られている。不法投棄を防止するためだろう。
 藤坂峠からの「関東ふれあいの道」に入ると、最初から階段状の急登が待っていた。最初のピークである藤坂山を過ぎて一旦は平坦になるがこの先もアップダウンが続き、ハイキングコースの標識が随所にあるが急登の階段は段差が大部あるので子供は大変だろう。P438へのルートは途中でこのハイキングコースから分岐する。分岐点を探しながら歩いていくと、登山道近くまで北側から林道が伸びているのが見えている。名草上町側から伸びている林道に通じているのかは不明。この地点から少し歩いていくと、北側に分岐する尾根のあたりの木にピンクのテープがあった。このあたりから分岐するようだ。ここからハイキングコースから離れてP438に続く尾根に入っていく。最初はあまりピンクテープがなかったが、その後は多数のピンクテープが木々に巻かれていて迷わないようになっていた。落ち葉が積もった登山道はふみ跡はないが、藪もなくピンクテープに沿っていくと容易にP438地点に到達できるようだ。分岐点からもアップダウンが続き、P438手前の最後のピークはピーク付近は岩になっている。ここは巻いていくこともできそうだったが、落ち葉がかなり積もって斜面が滑りやすいので岩のピークを越えていくことにした。ピークは岩で下り側はもろい岩で慎重に下っていった。このコースでは唯一な危険個所。あとは落ち葉の積もった斜面をピンクテープに導かれながら登っていくとほどなく、P438地点に到着。山頂には小さな祠があるだけで、山名などはなく南側が植林されているため陽もあたらずに寒々としたピークであった。

登山日:2020年12月27日(日)

40mバンド用  MicroVert
2mバンド用 2/3λ Hentena
6mバンド用 Ⅴ型ダイポール

 無線は落葉しているが、木々に囲まれているのでアンテナを上げるスペースがあまりない。なんとか上空が空いている場所にアンテナをセット。まずは、40mバンドでFT8を運用して、SOTA規定局数を得ることにした。いつもの、MicroVertを上げてモニタを確認すると空きがないほどに多くの局が見えている。なんとか空きをみつけてCQを出すと直ぐに応答があり、10分程で5局交信した時点で40mは終了とした。続いて、2mFT8にでることにして2/3λのヘンテナを組みたてて、木々の間に上げる。南側が檜の植林地になって電波的にはかなり厳しい状況。APRSを発信後に、FT8のモニタを見るが何も見えていない。CQを出してみるが、なかなか応答がない。SPOTにアップして、CQをさらに出していると何とか2局と交信ができた。2mFT8ではあまりよくないので、6mに変更。6mもまずは、SPOTにあげてからCQをだすことにした。CQを出していると、VVH局から応答があったが、シーケンスが進んでいかない。そうしているうちに、Rig control エラーになり送信できない状態になってしまった。WsjtxのSettingで確認するが異常は確認できないので、一旦ソフトを終了し、Rigも電源を落として再立ち上げを行う。その後、何とかシーケンスが進んで交信が成立することができた。その後は、SPOTを見ていただいたチェイサー各局がから応答があり4局交信できた時点で終了とし、下山することにした。山頂付近は、南側に植林地帯の檜林があるため陽があたらずにじっとして無線を行うのは寒い。今日は、あまり風が吹いていないのでよかったが、風があるとかなり厳しい場所だ。また、木々が密集しているので落葉している冬以外はアンテナを上げるのも厳しそうです。
 FT8だけの運用だったので、作成したdFLoFT(変換ツール)にログを読み込ませるだけで済むので、帰宅後の後処理が楽になった。

 

■交信実績■
 40mFT8 5局
 2mFT8 2局
 6mFT8 4局

 

  下山は登ってきた道をそのまま戻る。落ち葉の積もった斜面はふみ跡はないが、木々につけられたピンプテープが続いている。途中、何カ所かのピークを登り返し、尾根をだどっていく。「関東ふれあいの道」に合流しても、藤坂峠までは数カ所の登り返しの階段が待っている。距離の割には歩きがいのあるコースでした。P438に登るのは、冬の季節がよさそう。なお、こんな季節と無名のピークなので誰にも会いませんでした。
 このP438には、山頂に小さな祠がある。また、藤坂峠からの「関東ふれあいの道」途中のピークにも同じような祠がある。P438には山名を示す標識等はなかったが、麓の名草上町からお参りに訪れる人もいたようだ。きっと山名がついて呼ばれていると思われる。今回は、「関東ふれあいの道」から登ったが、麓の名草上町から伸びている林道を経由して登るルートがありそうな気がする。P438の一つ手前のピークから西側の尾根を経由して行けそうだが、林道の状態にもよるだろう。

 

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