烏帽子ケ岳から一旦下り、鬢櫛山との分岐点まで戻る。分岐点には木に「鬢櫛山まで30分」の標識がかけられている。ゆっくりで30分程度、今日のペースだと25分で到着と予想。SOTAの運用時間が9時で切り替わるので運用時間は微妙だ。アンテナをセットしてバンドの状態を見て、9時前から始めるか判断することにして、峠から出発。 しばらくはおだやかな登り坂を歩く。標識に書いてあるように後半はだんだん登り坂がきつくなってくるが、ロープなどがあるような急登ではなく登りやすい道です。
山道を登り、右に大きな岩が見えてくると西に回り込むようにして笹の中の道に出る。笹の道を進むとまもなく平坦な山頂に到着。山名のある場所より少し手前がSOTAの指定するポイント(最高標高点)のようだが、ほとんど差がない高さ。
ここも、先ほど登った烏帽子ケ岳と同様に山頂はこの新緑の季節では眺望がない。また、同じように山頂ではヒメハルゼミの大合唱で顔の周りには虫が飛び回っている。今回は持っていた防虫ネットを取り出しかぶる。それでも、軽食をとっていると食べ物の臭いによってくる。防虫ネットがないとこの山頂ではじっとしていられない。
無線のアンテナは烏帽子ケ岳と同じように、木の枝にかからない場所を選んでポールを設置した。アンテナ等の設備をセットしていると9時まであと20分となってしまった。20分間で4局はこの時間帯では難しそうなのであきらめて、まずは休憩と軽食をとることにした。9時少し前にまずはSSBをワッチするが入感がない。144MhzのFMならメインをワッチしている局がいるかもしれないのでCQを出してみる。すぐに、下野市の局からコールがあり9時を挟んで交信。その後、SOTAの規定局数をクリアできたので再度SSBに戻ってCQを出すと数局交信することができた。この山は、吾妻郡東吾妻町になっており144MhzのSSBでは初めてという局が数局いた。最近は144のSSBで運用する人が少ないからなのだろう。ここでも、バックにセミの声が入っているのでその旨アナウンスしながらQSO、ヒメハルゼミをよく知っている局もいて話が弾んだ。比較的小さいセミのようだが羽が透明とのこと。周りの木をよく見たがわからなかった。セミの鳴き声が止まる時があってどうしたか不思議な現象、パートナーに聞いたら「日が陰ると鳴かないようだ」と。そういわれてみると、雲に覆われて陰ったときに鳴き止んでいる。偶然だろうか?
下山中に途中1名の登山者とすれ違う。「烏帽子ケ岳に登って来たが何も見えない」と話された。「鬢櫛山も同じですよ」と答えると、がっかりしたような顔になる。榛名湖畔の山を周遊して登り残した山に来ているようだ。
登山口へは来た道をそのまま戻り、烏帽子ケ岳登山口に降りる予定でしたが、鬢櫛山から一つ手前に榛名湖側の周遊道路に降りる分岐があったので下ってみることにした。比較的しっかりした道であるが、途中で不鮮明な箇所があるが右側に行くようにするとしっかりした道がある。榛名湖の周遊道路側の出口(登山口)は夏草に覆われてわかりにくい。木に赤テープが巻かれているがここからの登山口はわかりにくい。あまり利用する人も少ないようだ。
車道に出て、少しもどると駐車位置に到着。歩いてもわずかな距離で榛名湖を見ながら歩くのは丁度よい。