津辺野山 <259m> (JA/CB-011) 千葉県安房郡鋸南町

津辺野山 <259m> (JA/CB-011) 千葉県安房郡鋸南町

 *最新の登山記録は 2023年1月29日をご覧ください

 津辺野山は4年前の12月に一度登っている。この山は、館山自動道の鋸南富岡ICで降りると、山側に見える削られた斜面が痛々しい山容の山で、千葉の武甲山とも呼ばれている。山頂は、この削られた山の奥の二つ先がピークになっている。前回は北側から登ったが、途中からは道もなく斜面を登っていった。情報によると、2019年の台風の影響で倒木が多数あり登山ルートは壊滅的なようだ。北側のルートは下山時にルートを見失いやすいので今回は尾根が解りやすい南東側からのルートとした。
 鋸南富岡ICを降りて下佐久間トンネルを抜けると、交差点の正面にいつもよる「道の駅 富楽里とみやま」が見えている。この交差点を左折して、伊予ケ岳方面にむかう。1kmほど走って、林道にむかう狭い道に入っていく。道は狭いが舗装されており、民家が終わると林道への合流地点はすぐだ。林道は全面舗装されて、ところどころに広い場所があり駐車が可能だ。登山口付近まで走ってみたが、登山口付近は駐車スペースがないので手前に駐車することにした。この駐車場所の少し手前にも登山口があるようだが、かなりの急斜面のようなので倒木の影響も考慮してこの登山ルートは使用しないことにした。
 駐車位置から林道を下っていくと、林道脇に休憩用のベンチがあったが草に被われて休憩できる状態ではない。付近に駐車スペースがあるわけではないのに、なぜここにこんなものがあるのか不思議である。さらに林道をくだっていくと、カーブに設置されたミラーが見えてきた。カーブミラーが見える左側の斜面側にピンクテープがありその奥に「津辺野山」と書かれた白い標識が設置されていた。登山口に入ると、いきなりの急登。ロープが設置されている。この先も不鮮明な薄いふみ跡をたどることになるが、適当な場所にピンクテープがある。
 途中で、藪になる部分にはほそい緑色の紐(ロープ)が流されている場所が複数あった。紐(ロープ)を張っているわけではない、置いてある感じ。この紐(ロープ)がある藪をぬけると、徐々に倒木が多くピンクテープのある木も倒れているものもある。ルートは尾根に沿ってあるが倒木を迂回しながら登ることになり結構な時間がかかった。
 山頂の手前も倒木の嵐で、超えてから一旦少し下っていくと、津辺野山の山頂方向を示す標識があった。山頂への斜面を倒木の脇を抜けて登ると津辺野山の山頂に到着。前回と同様に樹林帯で見晴らしはない。山頂付近は多数の倒木がある。

登山日:2020年11月1日(日)

2m用 4エレ Hヘンテナ (倒木が倒れてかけている)
6m用 V型短縮ダイポール

 無線は、「山と無線一斉移動運用」に参加するので、メンバのみんなが主に運用している6mSSBを中心に運用することにした。メンバが運用される時間が10時以降なので、10時30分までにまずはFT8を始める。最初に、2mのFT8。この山は東京方面(北)から見ると、鋸山の裏側になりブロックされてしまう。そこで、アンテナを西側の東京湾越しの富士山方面に向けることにした。モニタを見ると1局だけ見えている。CQを出すと、すぐに応答があった。さすがに日曜日なのでワッチしている人が多いようだ。つづいて、いつものチェイサー局からも応答があり、交信できてよかった。その後も順調に呼ばれ、SOTAの規定局数はクリアすることができた。その後も、断続的にCQを出して9局交信後、6mFT8に変更。6mFT8も休日なので複数の局が見えている。CQを出すと順調によばれ、10時30分を過ぎたので終了とし、6mのSSBに変更。
 6mのSSBは久しぶりに運用。千葉の低山からではあるが、多くの局が聞こえている。バンド内をワッチしてメンバ局をさがすと、伊豆移動のHBH局が他局と交信しているのが聞こえてきた。他局との交信終了を待ってコール。59でよく入感している。低山であるが、西側は開けているようだ。途中、TLL局からブレークもありメンバー局との幸先のよい交信となった。続いてバンド内をワッチ、BAE局が応答しているのが確認できた。その後はメンバ局が確認できなかったので、CQを出すことにした。
 CQを出すと、伊東市移動局から応答があった。やはり、西側がよいようだ。その後、メンバ各局から応答があり最後に地元の富津市の局と、津辺野山について位置や状況を伝えた。近くの人でもこの山は知っている人は少なく、まして登山しようとする人はすくないようだ。その後、バンド内をワッチすると、NNL局が交信しているのが聞こえてきたので、コールして交信することができた。予定の12時30分近くになったのでこの交信を最後に撤収、下山することにした。
 山頂にいる間にはだれも登ってこなかった。下山は登ってくるときよりも時間を要した。この山は、多数の倒木で低山ではあるが登山は要注意の山です。マイナーな山なので、倒木の処理はされないだろう。登る人がいなくなるとますます荒れてしまいそうです。

交信実績
 2m FT8/9局
 6m FT8/9局
 6m SSB/14局

 

 

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