仏具山近傍 <670m> (JA/FS-240) 福島県いわき市

仏具山近傍 <670m> (JA/FS-240) 福島県いわき市
仏具山からの仏具山近傍(JA/FS-240)
SOTA指定ポイントの30m程手前の石柱、山頂付近は平坦で中央にくぼみあり
SOTA指定ポイント付近、中央のくぼみを少し上がったところに大きな石がある

 仏具山は3年前の春に一度登っている。そのときは、林道を途中まで車でいって林道を延々と歩いて往復した。今回は、2018年に開設された、秋山新道コースを利用することにした。以前、途中まで利用した横川仏具林道は2019年の台風の影響で路肩が崩れて通行できないようだ。
 秋山新道コースは地元山岳会が整備された登山道で、駐車場として旧南大平分校前の空き地が指定されている。いわき勿来ICを降りて国道289を北上して田人を目指して走ると、以前利用した仏具山への林道入口が見えてきた。しばらく走ると、分校への標識がある。標識に従い旧南大平分校方面に曲がると直ぐに学校が見えて、その前に大きな空き地があった。畑の跡のような空き地で、よく見ると土筆が目を出している。特に区画等はないので、端のほうに駐車。
 駐車場から国道側に戻り、国道の横断歩道を渡る。右側に折り返すように町内の道を歩いていくと、自動販売機のある家の先に仏具山への標識があった。この標識には、案内図とともに駐車場の場所が書かれている。この案内図が、旧南大平分校前の空き地にあるともっと良いのだが、以前はあったものがなくなってしまったかもしれない。
 この角を曲がって道なりに歩いていくと神社の鳥居が見えてきた。鳥居の手前にはニリンソウがたくさん咲いている。神社には向かわずに左に曲がっていくと、杉林の登山道になった。ここからは、ほとんど見晴らしはない杉林の急登が続く。急坂は落ち葉が積もって滑りやすい。途中、トラロープがある箇所もある。石切り場の跡らしき場所は、登山道脇の石が休憩によい場所となっていた。林道との出会いがちかくなってくると、明るい登山道になり山頂手前にある長沼湿原からの水が流れてぬかるんでいるところもあった。
 林道との出会いからは、仏具山へは向かわずに一旦林道にでて、SOTAの指定している仏具山の隣のピークを目指すことにした。林道は砂利道で一部舗装されているところもある。仏具山へ向かう林道との分岐点にはパイロンが設置されて通行止めになっていた。この分岐点近くから、仏具山近傍とSOTAでは呼ばれているピークに向かう。取りつき点には若干棘のあるキイチゴのような植物があるが踏みしめていく。斜面はさほどの藪ではなく、勾配もあまりきつくない。ふみ跡はないが、適当に高いところを目指して登る。山頂手前は一旦下るようになり登り返すと山頂付近に到着。特に山頂を示すものはない。山頂付近に三角点のような石柱があった。山頂は窪みがあり周りが一段高くなっている。GPSで確認すると、石柱のある場所から窪みを降りて少し登った先がピークのようだ。標高は1mも違わないようだ。SOTAの指定しているポイントの先には1mほどの楕円の石があった。この付近がポイントのようだ。SOTAの指定している位置と実際の最高標高点にすこしズレがあるようだ。
 

登山日:2021年4月13日(金)/晴れ

 

2mバンド用の2/3λヘンテナ
40メータバンドのMicorVert

 無線は、福島県の低山で雑木林の中であまり期待できない。3年前に仏具山に登った時はこの隣の山は藪があり登らなかったので、アンテナを上げるのは厳しと予想して2mのヘンテナと40mのMicroVertだけしかもってこなかった。結果からは、まだ落葉して藪もひどくなく山頂付近はアンテナを上げるスペースがあったのでEFHWで複数バンドを運用すべきであった。
 まずは、いつもの2mのアンテナを枝にかからないように上げる。FT8を見ても何も見えていない。CQを出してみても応答がない。SPOTにアップしようとしたら、スマホが接続できない。確認すると、SIMが認識されていない。SIMが無効になっていたようだ。SIMを認識させると接続できたのでSPOTにアップ。その後、FRE局から応答があった。2mFT8は結局1局だけであった。やはり福島の低山では厳しい。アンテナを40mのMicroVertに変更して40mバンドにでることにした。40mもあまり開けていないようだが、多数の局が見えている。SPOTにアップしてCQを出すと順次呼ばれて5局交信できた。最後に関西に移動しているBAP局からも応答があったがリポート交換後の73を複数リトライしたが確認できなかったかもしれない。(後日、状況を確認して交信不成立とした)

 下山は仏具山を経由して登山道を戻ることにした。仏具山近傍から雑木林の斜面を下っていく。斜面には自分たちがのぼった時についた足跡が残っている。山頂付近にも足跡らしきものがないので誰もこないピークのようだ。登山対象の山でなく、三角点もないので登る人はまずいないだろう。ほぼ直線に下っていくと林道に出た。向かい側には、仏具山に通じる舗装された林道が続いている。林道をしばらく登っていくと、正面に電波塔が見えて広場の手前に山頂に登る登山口があった。ひと登りで松の木がある見覚えのある山頂に到着。山頂には誰もいなかった。3年前に来た時は、ツツジが満開であったたが、今日はまだかたい蕾であった。山頂付近は木々が伐採されてより見晴らしがよくなっていた。休憩するには絶好の場所である。
 仏具山から林道との出会いまでも滑りやす急坂があり、トラロープも設置されている。下っていくと、登ってくる4人のグループに遭遇。先頭の人は登られたことがあるようなことは話されていた。仏具山はほとんど登り一辺倒で急登が続く山で、低山とはいえ侮れない山であった。それでも、単調な林道を歩くよりはましである。

 

仏具山近傍の標高について

 地理院地図によると、仏具山の標高は669.8mとなっている。SOTAの対象である仏具山近傍はSOTA日本山岳名リストでは標高が670mで差がほとんどない。地理院地図の標高データによると、SOTAの対象である仏具山近傍の最高標高点は、標高が672.7mとなっている。したがって、仏具山近傍の標高は673mがよさそうだ。また、最高点の位置も少しずれている。現地確認では、SOTAが指定している場所は、山頂中央部付近の窪地の部分であった。

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