富谷山 <361m> (JA/IB-017) 大郷戸ルート 茨城県桜川市

富谷山 <361m> (JA/IB-017) 大郷戸ルート 茨城県桜川市

登山日:2022年1月30日(日)

*富谷山の山頂へは採石場のため現在は入山禁止です。 富谷山のピークに登るには、南東側の尾根ルートが可能 2024年3月の山行記録参考にして下さい

毎年、定点観測で登っている富谷山に今年も登ることにした。今回も、大郷戸アルプスを利用。前回は途中からエスケープして下山したので、アップダウンがあるうようだが、更に先まで足を延ばすルートにしてみた。
富谷山は採石場のピークで登るたびに山容が変化している。最初に登った時は道もない藪山であったが、最近は木々が伐採されてなくなり重機が入り禿山になっている。昔は三角点があったピークでしたが、採石でピークが消失。国土地理院の地図からも消えてしまった。現在山頂とされているピークも以前の面影がなく標高も変化している。単に富谷山のピークに登るだけならば、富谷観音側から登るのが短時間で登れるが、富谷観音側からのルートは荒れて採石場の作業道を通ることになり作業がない週末くらいでないと歩けないかもしれない。

 

山郷のめぐみ駐車場から出発。

西尾根を少し登って送電線の鉄塔を通過すると、麓が見える場所に到達。

通過する各ピークには、標高などルートもわかりやすく表示された案内が設置されている。

標高、287mの三角点を通過

いくつかのアップダウンを繰り返して里山らしい登山道を登っていく。

途中の分岐点から富谷山方面に進むと、山頂が見えてきた。昨年よりも採砂が進んでいる。

東側も採石が進んでいる。この中央のピークが最高標高点になりそう。

山頂から、加波山・筑波山方面がよく見える。

 

 

40mバンド用のMicrovert
2mバンド用のRH-770

 無線は40mのFT8から始める。今日は、以前に作成していた3バンド用Microverの共振コイルを改良したもので運用してみることにした。共振コイル部分をすべてリッツ線(7芯)にして軽量化してみた。ケース込で56gで軽量化は図れたが運用はどうだろうか。バンドの切り替えは、中点OFFのトグルSWを使用して不要コイル部分をショートする方式。40mをモニタすると多数の局が見えて隙間がないくらいにバンド内が埋まっている。しばらくモニタして空でCQをだすと数回のあと応答があり、チェイサー局とも交信できたがその後は呼ばれたあとの返答が届かない。ここまで混んでいるとQRPでは厳しそうだ。リッツ線を使用した共振コイルでも遜色なく利用できるようだ。次は20mと17mも運用してみよう。
 40mから2mに変更。RH-770を上げて2mのFT8をモニタすると2局ほど見えている。ここはロケがよいので2mのほうがよさそう。SPOTにアップして、CQを出すと直ぐにVVH局から応答があり、その後も順調に交信することができた。最後にST-020に移動している局のCQに応答して久しぶりにFT8でS2Sを達成して、無線は終了とした。11時近くなり、山頂付近には2グループで10数人ほどが次々の登ってきて賑やかに。風もあまりなく穏やかな山頂であった。

交信実績
 40m/FT8 3局
 2m/FT8 8局

下山は東尾根コースで。なだらかな下りの登山道を快適にあるく。

登り返すようになると、視界が開けて東側に雨巻山や高峯が見える

雨巻山と高峯

登り返したピークが「回顧の峰」と呼ばれているようだ。ここからの眺望もよく、登ってきた西尾根や雨巻山などが一望できる。
ここからは急坂をくだる。

「狸転げ坂」と標識に書かれている急坂。ロープがあるがさほどではない。

狸転げ坂から一旦登り返して送電線鉄塔のあるピークに到着。この先は下るだけ。

途中から、出発地点の駐車場に向かうエスケープルートで一気にくだる。このエスケープルートは送電鉄塔の巡視路を兼用している。

 下りきると、駐車場から大郷戸ダムに向かう舗装道路にでる。舗装道路を少し歩くと駐車場に到着。朝は2台だけでしたが、下山時は10台ほど駐車していた。宝篋山や鶏足山ほどではないが、最近人気がでてきた里山のようです。今回は、大郷戸アルプスの7割ほどのルートを歩いてみましたが、結構な起伏があるのであるきごたえのあるコースでした。
富谷山のピークはいつまであるのだろうか?。ピーク付近は直下まで重機が入ってきているので時間の問題か。数年前にピークにあった木々はすべて伐採されてかたずけられている。見晴らしはよくなったが禿山でさみしかぎりである。

 

富谷山の標高と位置

富谷山は、以前は三角点のあるピークがあったが採石により削られて消失してしまった。その後尾根の最高点をSOTAの位置としてきたが、国土地理院の地図も改定されて三角点もなくなり、現在のピークは地元の山岳クラブが設置した案内標識ではピークは350mとなっている。改定された最新の地理院地図による標高を調査すると、現位置から東側にあるピーク(下記の写真)がこの付近での最高地点になるようです。いずれにしても、現在のピークは採石で消失するのは時間の問題だろう。新候補地点も採石でなくなるかもしれませんが、しばらくは残りそうです。もし、新候補地点が消失するような事態になる場合は、大郷戸アルプスにある「354m峰」が最高地点の候補となる。

中央の雑木林のピークが新候補サミット。

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